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菩提心の賞賛《宝珠の灯》第71偈

71)菩提心が、自らの心相続を調伏する。
菩提心が、他者の心相続を調伏する。
菩提心が、全ての者を尊ぶ。
菩提心が、全ての者を等しく見る。
 
 

自分の中にある菩提心は、
全ての有情を幸せにするために、自分が仏陀になろうとする心。

全ての有情の中には、
他者だけではなく自分も入っている。
 
自分も含めた皆の利益を考えるから、
 
「『自分だけ良ければOK』というのはダメよね。」
と、自利のみを求める心を調伏する。
 
菩提心をもって皆の利益のために頑張ってる姿を見ると、
他者も『良くやるなぁ。偉いなぁ。』と感じることになり、
 
『自分もそんな風にしてみようかな』
と思うきっかけに成り得る。
 
そして、他者の心にある「自分だけ良ければOK」見解に依拠した
欲望や怒り、愚痴などが調伏される。
 
自他に害を為す煩悩などの障りを、
強力に調伏しながらも、
 
菩提心は皆を大切にする。
 
自らを高める心の実践修行は、他者があってこそ行える。
 
そして自他ともに、
仏陀になることができる資質は具えている。
 
故に、全てを尊び、
 
全てを等しく見る。
 
 
皆さんはどう解釈するだろうか。

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