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卵の黄身が二つ

今日は一粒万倍日で、目出たいことも起こった。

卵を割ったら、黄身が二つ出てきたのである。

ことの始まりはこうである。
筆者は一ヶ月に二回、五個ずつ卵を買う。

卵は一個六~七ルピーで、
近くの湖で野鳥が多数死んでいたという不幸の前は六ルピー。
野鳥の死から鳥インフルエンザ?の疑いが出て、卵を控えるようにという噂的お達しが出た時からしばらく七ルピー。
騒ぎが治まって、ロックダウンも開けて、流通に余裕が出てきた現在は六ルピーである。

細かいおつりもややこしいし、キリの良い金額にする為に以前は買っていたキャンデイーも最近食べなくなった。
ということで、五個ずつ買ってキリを良くしているのである。

何故二回かというと、ご供養が月に二回ある故である。

本来ならば肉を用意しなければならないのであるが、筆者は肉を食べない。
購入も保管もハードルが高すぎて、
苦肉の策で卵にした。

インドでパッケージングされた卵入りの食品を買うと、パッケージの端に□の中に●が入ったマークが赤色で印刷されている。
「動物性たんぱく質入り」という分類に入るので、これで妥協させてもらっている。

自分で選べばもちろん大きい卵を選ぶのだが、店によっては店員さんが手元にある卵を袋に入れて渡してくれる。
インド人経営の店では、大体小さめの卵が選ばれてやってくる。

他の客は百個くらい並んだ紙パックでまるごと買っていくので、五個というのは少ないし、頻繁に買いに来るわけでもない。
『こいつはあまり卵食べないだろう』と思われているのだろうか。

一方、チベット人のおじさんが店番をしている店では、ちゃんと平等に大きさを見て、渡してくれる。
仏教論理大学の購買部みたいな小さなお店である。

書き忘れたが、インドで売られている卵は大きさで選別されておらず、中くらいの卵の中に小さい卵や大きい卵が紛れ込んでいる。

この店番のおじさんは非常な古株で、一九九九年に筆者が初めてインドに来た時からずっと変わらない。
筆者がインドに来る前から店番をしておられただろうから、勤続三十年は超えるだろう。
非常に優しそうなお顔をされているが、昔はアーミーだったそうである。

このおじさんはとても良心的で、良くない卵が残っている時には、
「卵良くないから他の店で買いなさい。こんなのが有るけど、良くないから。」
といって売ろうとしない。

前回のご供養の時に卵を五個と十ルピーのビスケットを一パック買ったら、
小さな卵の中に、一つだけ大きい卵を混ぜてくれた。

この大きい卵が、今日の黄身二個卵である。

実際、筆者は家で卵をあまり食べない。
週二回の皿洗いのご褒美として頂く食事が栄養に富んでいるので、更に卵を食べる必要がないことと、
卵を使った甘いパンケーキなど、お菓子を作って食べたいという気持ちが最近起こらなくなったことが、その理由である。

以前ヒヨコが出てきた衝撃のトラウマは浄化されてはいるものの、
沢山食べたいとは思わない。

そんな中、今日は連日の夜更かしで身体が少し疲れていたこともあって、現物支給のホウレン草のおひたしを玉子とじにしようと思い、卵をフライパンに割り入れた。
丸い黄身が二つ並んで出てきた。

昼は母とSkype電話で話した。
黄身二個の話は喜んでくれた。
認知症と診断されているが、子どもの心に帰っている人で、
筆者と精神年齢が合うというか、二人とも精神年齢が低いのか、
とにかく子どものように、筆者の話を聴いてくれる。
一緒にいてくれる弟には感謝である。

昼食を食べ終わってしばらくしてから、今日のこの感動をブログに書こうと思い立った。
その時になって、二つの目玉の写真を撮っておかなかったことに気付いた。

しょうがないから、直近のご供養で買った卵の写真で間に合わせようと思い、紙袋の中を見た。

買った時には注意して見なかったけれど、
何ということか!

今回の卵の中にも、
一つだけ他の卵より格段に大きい卵が、一つある・・・


DECHEN
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