#6 今の政治に思うこと

選挙,そして政治に関心のない人々

 前回までのお品書き的な投稿とはうって変わって,今後は日々思うこととして時事的な話題にも触れたいと思っていますが,本日は衆院3補選の投開票日でしたね。結果はいずれも立憲民主党の候補が当選確実という結果となりました。この結果について思うところはいろいろありますが,それよりも気になるのは投票率の低さ。
 確定した投票率は把握していませんが,最も注目を集めたであろう東京15区では19時時点での投票率は約24%と前回(2001年)から10ポイント以上も下回っているとか。一般的には投票率が低い状況では組織票が勝つとも言われており,組織票を多く抱える共産党が選挙協力した立憲民主党の候補が当選したのだと思います。
 投票率が20%台,仮に最終的な投票率が30%くらいになったとして,選挙に行かなかった人たちは有権者の70%近くになるということです。つまり,それだけ多くの人々が選挙に,いや政治そのものに関心がないのです。なぜ多くの人々は政治に関心がないのでしょうか。個人的な意見を言えば,人々がそこまで危機的状況にないから,政治を変えなくても今の生活に何ら影響がないからだと思っているのだと考えています。
 しかし,現在の政治を見ていて,決して楽観視できる状況にはありません。なぜなら,与党であれ野党であれ,日本のため,日本人のために政治をしているのかが極めて怪しい状況の中で,このままの体制が続いていくことは今後の日本にとってプラスにならないと考えます(野党の候補が勝利したことが必ずしもプラスになったとは言えません)。

政治に関心を持たせるには

 では,政治に関心を持たせるにはどうしたらいいのでしょうか。これに明確に答えることは難しいのですが,個人的かつ極論を言えば,日本が非常事態にならなければ変わらないのではないか?というのが率直なところです。非常事態とは,災害や紛争のような事態が想定されますが,つまり日本が危機的な状況になって初めて,人々は政治を変えなければとなるのではないか,逆に言えばそうならない限りは今の状態が続くのではと思っています。
 あるいは,現実的に考えられる状況としてマスコミが煽るというパターンも考えられます。マスコミの影響については別で述べたいと思いますが,政治の世界(まあ政治に限らずですが)は,マスコミによってコントロールされている状況にあります。典型的な事例は2009年の民主党政権の誕生でしょう。この時はマスコミが煽りに煽って,とうとう自民党を下野させることに成功しました。結果,それはとんでもない選択であったことに多くの人が気づいたのですが,今回の衆院補選の結果もそんな状況を作り出すための一里塚ではないかとも思うのです。
 もちろん,今回の補選においてマスコミが大きく影響したとは思っていません。しかし「大きく」影響していないと思うだけで,多少の影響力を有していたと考えています。それは報道の在り方,例えば候補者の露出度をコントロールするといった手段に見ることができます。そして,共産党が選挙協力した立憲民主党の候補が3つの補選を制した。マスコミの姿勢が今回の結果に直結したとまでは言いませんが,少なからず影響を与えたと思っています。
 では,結局どうすればよいのか,それは僕自身もわかりません。地道な手段としては,こうして細々と発信をすることなのでしょうが,そんなことは既に多くの人々がしていることですし,多少の変化はあれど,マスコミにかなうほどの力を持っているとは言えない状況です。このことについては僕自身,そして多くの人に対して突きつけられている現実的な課題なのだと思います。

おわりに

 今回は時事的な話題に触れました。僕の政治的なスタンスは別の回でお話しするとして(まあ,大体わかったかもしれませんがw),今回お伝えしたかったのは,政治に無関心な人があまりに多いこと,そしてそれは今後の日本にとって良くない結果をもたらすのだということです。偶然にもこの記事を見た方が,政治的スタンスはさておき,ともかく政治に関心を持つこと,そしてその結果として選挙へ行って投票することを望んでやみません。

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