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村上春樹 騎士団長殺し 読了

好きな作家のお話です。
(画像は、春樹ファンにはたまらない羊男のイメージで、お借りしてきました。)

村上春樹の作品は、好きな人とそうでない人に分かれると思います。
なので、普段は村上春樹が好きなことは隠しているんですよね。(笑)
その辺ちょっと私は臆病でして、好きなものを悪く言われることに打たれ弱い豆腐・・

最近まで「騎士団長殺し」を読んでおり、その前は「1Q84」を読んでいました。どちらも長編で、カップルが出てきて、トラブルに巻き込まれて、時空の歪みのような不思議な世界を通り抜けて、正常な生活に戻るというお話。(ネタバレ回避)
一番好きな「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」という作品も、大体そんなような話です。

どれも同じなら、読まなくてもいいんじゃない?
って、ごもっともなのですが、主人公の職業や、相手の女性の性格、異世界具合が違って楽しめるのですよ。春樹ファンなら理解してくれるのではと思っております。

私が最も惹きつけられるのは「人間の三大欲求」が必ず描かれているから、素で物語を読むことができ、どんな異世界でも主人公を身近に感じることができるところだと思います。

30歳ぐらいの、モテなくもない温厚で大人しい男性が、あまり順調でもない恋愛をしていて、苦でもなく料理をしながら(食欲)、辛いときには一杯ウイスキーを飲んで、泥のように眠る(睡眠欲)シーンがあります。
そして人によっては無駄とも思える性描写もある(性欲)のですが、私は「人間の欲求から存在して当たり前のもの」として、必然的にそれを受け入れて読めます。

この「その描写必要?」みたいなところが嫌な人は嫌だと思うのですよね。それも理解できる気がします。

よくも悪くも不変の村上春樹の世界に惹きつけられて、いつも手にとってしまうのかも?ちょっと気持ちを落ち着けたいときに、読んだりしますね。
コロナで落ち着かない間は、だいぶ春樹ワールドに救われました。

好きな作家、いますか?

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