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9/4放送分「関西国際空港開港記念日」

9月4日は「関西国際空港開港記念日」。今年で開港30周年を迎えた、関西国際空港についてご紹介します。

関西国際空港の歴史は新空港に関する調査が始まりましたが、当初8か所あった新空港の候補地は、いずれも地元では空港反対一色。
最終的には大阪南部の陸域に騒音公害を及ぼさない泉州沖の海上空港建設が選択されました。海上に人工島を作り空港にするという世界初の試みでしたが、海上空港の建設工事費は高く、厳しい経営環境下での船出となりました。

1981年には地元との協議がスタート。1984年、関西国際空港株式会社が設立され、海上に新たな空の門が開かれる「関西国際空港計画」が決定。翌年、護岸築造が始まり、技術の粋を集めた空港連絡橋の橋脚架設へと進みました。そして1988年、護岸工事が概成し、埋立工事が本格化。関西国際空港への道が開かれ、新たな時代の幕開けを告げます。

1994年3月21日、世界最長のトラス橋であるスカイゲートブリッジRが完成し、りんくうタウンと関西国際空港を結びました。

6月にはJR西日本と南海電鉄が運行する空港連絡鉄道が開業し、1994(平成6)年9月4日、工事着工から7年7か月、泉州沖に西日本最大のゲートウェイとなる関西国際空港が開港します。人工島に建設された海上空港、旅客・航空貨物両方の24時間運用は日本初。それは関西人の希望と威信をかけた未来のエアポートでした。

開港100日で国際線出発旅客100万人を達成。時代の節目を飾る出来事となりました。

1997年には初の深夜旅客便が就航。5月には同便に合わせ関西国際空港~JR大阪駅間を結ぶリムジンバスが運行。貨物だけでなく、人も昼夜問わず移動できる24時間空港に向けての動きが活発化しました。

1994年9月4日の開港から5年4か月あまりで累計旅客数1億人を達成。この記録は国内空港最速での達成となりました。

開港10周年を経て2007年8月2日に2期島の第2滑走路の供用を開始し、日本初の世界標準完全24時間空港が誕生。

2012年7月、同年4月に設立された新関西国際空港株式会社により、関西国際空港と大阪国際空港の経営統合がなされ一体運営されることとなりました。

またこの年、海外ではすでに増えていたLCCエアラインがついに日本に誕生します。その拠点として、同時期に開業した関西国際空港第2ターミナルビル(T2)が選ばれました。LCCは日本でもすぐに受け入れられ、航空需要の急拡大につながりました。

2017年1月、第2ターミナルビルの国際線エリアが供用を開始。

2018年4月1日、関西エアポート神戸株式会社が、神戸空港の運営を神戸市から承継。関西3空港の一体運営をスタートさせました(神戸空港開港は2006年2月16日)。

2018年9月4日、台風21号の影響により関西国際空港および空港連絡橋は大きな被害を受け、空港機能が停止。6日には部分再開、国や自治体・経済界の支援を受け、21日に全面再開を迎えました。

2020年、新型コロナウイルスが全世界で感染拡大。観光・航空業界に大きな打撃を受けます。2022年からは旅客数は徐々に増え、2023年12月には国際線旅客数が2019年比90%まで回復しました。

開港以来初となる大規模リノベーション工事を、2021年よりスタートしました。段階に分けて施工をすることで、空港の運営を止めることなく工事を継続中。2022年10月には「新国内線エリア」、2023年12月には「新国際線エリア」がオープン。2025年春のグランドオープンでは、保安検査場のリニューアル等により、国際線キャパシティの拡張が実現します。
リノベーション工事は、2025年にグランドオープンを迎えた後も、商業施設の拡張工事が続き、2026年秋に完了します。

新たな太陽光発電「KIX・ITAMI Sora×Solar」の運用が始まるのも、2025年春。運用が始まると、ターミナルビル内で使用する電力の再エネ化が一段と加速します。持続可能な社会の実現に貢献する環境先進空港として、歩みを進めます。

関西国際空港がめざすのは、ずばり「コンパクトで快適な空港」。世界の大空港と比べると小規模ですが、必要なものがそろっていて迷わない。そういった魅力のある空港づくりを実現していきます。


30周年記念サイトより、関西国際空港の歴史を抜粋してご紹介しました。災害やパンデミックを乗り越え、時代に合わせて形を変えながら運営されているのですね。
来年は大阪・関西万博が開催されますので、より賑わいが生まれることでしょう。関西の玄関口として、立派に勤めを果たしてほしいと思います。

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