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オッサンの独り言 「音楽と僕 03 完結編」

どうも、debuchoです。
月イチ投稿を目指してやっていたはずが、気が付けばもう5月に入ってしまい、早速4月をスルーしてしまった事実に驚愕しております。
オッサンにとって日々は早すぎるのです(;´Д`)

これまで、音楽との運命的(?)な出会いから高校卒業の頃までの音楽ライフについて書いてきましたが、いよいよ舞台はオトナの階段を上る大学生へと移ります。

前章でも触れた通り、成績優秀なドラマー君とは違い、どう考えてもオチコボレな自分は附属の学校だというのに大学に入れるか入れないかの瀬戸際の勝負を繰り広げていました。しかし信じれば叶うものなのですね、何とかギリギリ大学生という切符を手に入れる事が出来たのです。神様ありがとう。
そして、高校生の時には決められなかった今後の音楽の道について、ここで探し、決めていこうと固く決意するのでした。
大学生になって早速やったのは、「どの音楽系のサークルに入るか」を決めるためのリサーチでした。やりたい音楽のジャンルもさることながら、やはりどうせやるなら上手なところが良いよねという気持ちもあり、学内の音楽系のサークルの数ややっている内容について、ドラマー君に調査してもらいました。自分でやらないところが重要です。だって、ドラマー君の方が色々情報ツウだったので。。。
実際に見学に行ったり、オリエンテーション的なものに参加したり、人伝に聞いたりと、色々な形で情報収集をした結果、普通に軽音楽部に入る事に決めました。演奏しているとこ見たのですが、上手だったので、ここがいいなぁっていう感じでしたね。もう入ると決めてしまったので、割と早い段階から軽音楽部のスタジオに顔を出すようになり、他の新入生からは先輩と勘違いされるような場面もありました。学校内にスタジオがあり、行けば大体誰かいるっていう環境は、凄く良くないと思うのですが、当時の自分はこれほど楽しい事はないと思っていました。音楽話に花を咲かせたり、練習したり、セッションしてみたり、とにかく一日中音楽に触れるような生活をしていました。勿論、勉強は全然してませんでした。(`・ω・´)シャキーン

軽音楽部では、これまで聴いた事がなかったジャンルの音楽に触れる機会が沢山ありました。正直最初は全然興味なかったんですが、先輩から無理矢理聴かされ、曲の耳コピを命じられ、シブシブながらやる事もあったんですが、そんな事を繰り返していく内に段々楽しくなってきて、自ら色々なアーティストやジャンルに興味を持ち始めました。その時に色々教えていただいたお陰で、Rock以外のSoulやFunkといったジャンルも聴くようになったし、世の中で定番とされているような数々の曲も知る事が出来ました。ただ、当時は今みたいにネットで簡単に音楽が聴ける時代ではなかったので、音源の入手は案外大変でした。友達にCDを借りたり、MDに曲を入れてもらったり、中古CD屋に買いに行ったり。。。ほんと、色々やりました。レコファンというお店がお気に入りでよく行ってました。ジャケ買いして失敗する事も多々ありました。そして、目的と関係ないCDを買ってしまう事も沢山ありました。中古屋にない時は仕方なく新品を買ったりしてました。中古に慣れちゃうと新品買うのがなんか抵抗感出てくるんですよね。今となっては懐かしい思い出です。

ところで、ベーシストは自分自身の引き出しを多くするには、様々なジャンルの曲を弾き、そのフレーズを覚えてゆく事が重要だと思います。先輩からそう教わり、そんなもんなのかな?と思いつつも色々やってみましたが、今思うとやはり色々挑戦してみた事が自分の糧になっていたなと実感します。
軽音楽部ではベーシストの数が少なく、複数のバンドで同じベースの人が掛け持ちするなんて事はザラでした。そしてやはり自分にもお声がかかるわけで、入部してから掛け持ちバンド生活が始まりました。1年間を通して何回かのイベントがあり、そのイベント毎にバンドを組み替えてゆく方式だったので、固定メンバーでバンドを続ける事はなく、イベント毎にメンバーと曲が変わるというサイクルで活動をしていました。お陰様で自らの意図と関係なく沢山の曲をコピーさせてもらいました。今じゃもう何をコピーしたかすら覚えてないですけどね。また、軽音学部で仲良くなった友達と部活外でバンドを組んでライブに参加するといった事もしてました。とにかくバンドばかりやっている感じでしたね。

そうこうしている内に、いよいよ就職活動を始める時期を迎えます。と言っても、自分はバンドばかりに明け暮れてしまったために単位を落として留年していたので、友達が就活を始める頃は取り残されていたんですけどね。でも、友達はそれぞれみんな進路を決める時を迎えました。その頃、軽音楽部以外で活動していたバンドのギタリストが、以前から音楽の道へ進むような事を言っていたので、このバンドでそのままいくのかなぁなんてボンヤリ思っていました。ところが彼は普通に就活し、就職する道を選びました。てっきり音楽の道に進むと思っていたのでとても驚きました。と同時に、少しホっとしている自分がいる事にも気付きました。なんだ、俺音楽の道に行きたいって思ってないじゃん。それに気付かされた時、何だか少し気持ちが軽くなった気がしました。

仲間達に1年遅れてしまうけど、自分もちゃんと社会に出て働こう。そして音楽と楽しく付き合っていこう。そう思えるようになった大学生の終わりでした。
それまで自分なりに悩んで、自分なりに精一杯音楽をやってきたからこそ、納得する答えが出せたのかなと思っています。
結局、成績は全然ふるわないままの学生生活となってしまいましたが、音楽やバンドといった、自分にとってかけがえのない趣味と経験をくれた、素晴らしい時間だったと思います。
もし、昔の自分に言葉をかけられるならこう言いたいです。

「もともと太ってるけど、オッサンになるともっと太るから気を付けて」

でもやっぱり音楽とは、なかなか楽しいものです。
聴いてよし、弾いてよし、観てよし、歌ってよし。
これからも楽しく音楽と付き合ってゆければと思います。

音楽と僕 ~完~

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