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安物買いの銭失いは企業文化

安物買いの銭失いになっているのでは?と気づいた話。

なんでも低コストで済ませようとする。良く言うとローコストオペレーションで防御力高め。悪く言うとお金の使い方がへたくそ。

例えばシステム導入に際して、
・200万円分の効果が将来的に出る「可能性」がある100万円のHRシステム
・目に見える形でやった感が出て何かしらの変化が起きる5万円のHRシステム

こういうシーンでどっちを選ぶか。

自分はこういう時、後者を選びがち。全く知見がない領域でも自分達でやろうとする。低価格な方を選び、足りないところは人力でカバーする。(ぶっちゃけカバーなんて実際にはできていない)

これは設備でも研修でも同じ。

効果がどれくらい出るか、よりも金額が高いか安いか、失敗してもすぐ撤退できるか、サンクコストとして諦められるか、ばかりを気にしてしまう。

まぁそれが悪いことかと言われると必ずしもそういうわけじゃないけど、PDCAサイクルが回らないことが多い。要点を外してしまった個人的で素人的で矮小な取り組みは、効果が出なかったり検証ができなかったりする。



そういえばつい最近ゾッとした、というか申し訳ないと感じた経験をした。

数年間ずっと解決したいと言い続けている課題がある。ただ一向に解決策も出ないし、「こういうのどうですか?」と提案してもうやむやな回答が返ってくる。試すだけでも良いからやってみればよいのに!とモヤモヤしていた。

だからある日、「予算●●万円でやれる解決策はありますか?」と聞いてみた。するとすぐ、具体的な解決策が現場から提案された。というか、それ以前提案したやつだったし。

よくよく聞いてみると、「お金がかかる」という理由で端から真剣に検討もしておらず、報告も必要ないと思ってたそうな。

これはすごく反省したし、申し訳ないと思った。これまでの意思決定や取り組み方がこういう風土を作ってしまっていた。そして、これ以外にも多分こういう話がたくさんあって、もっとスピード感持って課題解決できていたかもしれない。

改めて思い返してみると、見積もり請求ばかりしていたなぁ。

スモールスタートも大事だから、冒頭書いたように経営者としてお金の使い方がへたくそという話なだけなんだと思う。安物買いの銭失いを解決するには、真剣に考えて、失敗も含めて経験していくことしかないのかな。

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