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「死刑制度」④ 死刑にかかるお金と終身刑にかかるお金、どっちが高い!?死刑執行手当とは!?

どうも、アコニチンです。

前回、死刑賛成派と死刑反対派に分かれてディベートをしました。今回はそのうちのコスト死刑執行人の意見に追加説明を加えていきます。下線をクリックすると何かがおきるかもしれません。

死刑賛成派の意見 被害者や遺族の感情 コスト 抑止力 憲法
死刑反対派の意見 冤罪 死刑執行人 更生の可能性 人道 国際的潮流


死刑にかかるお金っていくら?(コスト)

コスト。死刑囚を生かしておくコスト。死刑判決がでた犯人に血税を使うな。死刑する方が犯人のために使うお金が少なくて済む。死刑確定者は120人と多く、コストもかなりかかる。
(反論)死刑執行をするコスト。紐や死体の清掃、死刑執行人の金銭的手当など、死刑には高い金がかかる。死刑囚は一年に5人執行される程度で、そんなに数いないから、そこまでの支出はない。

前回、このように紹介しましたね。死刑と無期懲役(終身刑)ではどちらが高価なのか、死刑とお金について調べてみました。


まずは、死刑する方が高いというエビデンス(資料)を紹介します。1つ目は死刑囚は刑務所で働くことはなく、拘置所で無為な時間を過ごしているというもの。これはアムネスティも同じことを言っています。最後は、死刑囚にかかる食事代などを計算したものです。このエビデンス(参考サイト消滅)では、年間6360万円と試算していますが、年間2300億円の税金が使われているとするものもあります。

死刑囚は「死ぬ」ことが課せられた刑罰なので、刑務所には入らないんです。死刑制度が廃止されれば、どの囚人も拘置所ではなく、刑務所で刑務作業するようになるので、この違いは金銭的に大きいでしょう。

死刑囚は刑務所(刑が確定した囚人を収容)ではなく、拘置所(刑確定前の刑事被告人を収容)に入っている。一日30分の運動と面会のみが認められる。死刑の事前告知は1960年ごろから廃止され、当日の朝に告知されるようになった。
アメリカのカリフォルニア州では、2012年11月に死刑制度について住民投票を行う予定です。その理由には、死刑判決は慎重を期すため、再審等の裁判費用が大変かかるという財政的理由も含まれています。死刑囚は、死を待つ間、労役もさせられず生産もできません。死刑制度を維持するのは、終身刑よりもお金がかかるというのです。
法務省矯正局によると、死刑確定者だけの収監費用は出していないが、死刑確定者や懲役受刑者などを含む、すべての被収容者の1日当たりの収監費用は1452円で、年間で約53万円。これをもとに、死刑確定者120人分の総収監費用を単純計算すると、年間約6360万円となる。死刑確定者の場合、刑務作業などは一切なく、食事代や部屋代、被服費、水道光熱費、医療費も無料で、国民の税金で支払われている。


次に、死刑と無期懲役、どちらの方がコストがかかるのか不明というエビデンスです。

このサイトから。また、米国では、死刑のほうが終身刑より高コストであると試算されているらしいです。

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死刑・無期懲役刑のコストには、大きく分けて、刑の確定前に要するものと、確定後に要するものとがある。それを調査・推定してまとめたのが、上の図表だ。見ての通り、確定後のコストで比べると、在所期間の長い無期懲役刑のほうが、死刑よりはるかに高くなっている。しかし、確定前のコストにははっきりしない点が多いため、日本において、トータルでどちらが高コストといえるのかは判然としない。

無期懲役の方がお金がかかるというエビデンスは見つかりませんでした。

【結論】死刑執行する方が無期懲役よりコストがかかる。

コストは死刑賛成側の意見として取り上げられることが多いのですが、実際に調べてみると、死刑反対側に有利なエビデンスばかりが見つかりました。「死刑確定者の場合、刑務所に収容されていないので、刑務作業などは一切なく、食事代や部屋代、被服費、水道光熱費、医療費も無料で、国民の税金で支払われている。」ことを覚えておきましょう。


死刑執行人ってどんな人?(死刑執行人)

死刑執行人。死刑執行をする人、国家の殺人に加担する人、合法的に人殺しをする人。死刑が廃止されない限り、死刑執行をする人が必要。人を殺す心的負担は重く、精神を病む人も多い。自殺した人やうつ病になった人もいる。
(反論)死刑執行人は刑務官から選ばれる。ケアする制度ある。自分で仕事の内容がわかってて選んだ。

前回、このように紹介しましたね。死刑執行人の心理的負担をなくすために、死刑そのものをなくしましょう、という話です。実際には、死刑執行のボタン(ボタンが押されると床が落ち、死刑囚が落ち、首がしまる)を押す人(死刑執行人)のほかにも、死刑を言い渡す裁判員や裁判官、紐を用意する人、死体をかたずける人、揺れる死体を受け止める人、医者、教誨師、死刑執行命令書に署名する法務大臣など多くの人が関わっています。

ここで、いやいや心理的負担を軽減するか、手当をだすかすれば、死刑そのものを廃止する必要なくない?と思う人もいるでしょう。これは妥当な代案だと思います。ですが、今現在、死刑執行に関わる人にあるのは、3つのボタンの用意と3000円とも20000円ともいわれる微々たる手当だけなのです。詳しくは下の引用を読んでください。

3つのボタンというのは、死刑執行のボタンが3つ用意されていて、選ばれた刑務官3人が同時にボタンを押す。そのうちの1つのボタンが押されると死刑囚の足元の床が開き、首にかけられた紐によって首がしまることから抜粋しました。3人いるので、自分が確実に人を殺したと思わせない配慮だそうです。

死刑執行は普通の刑務官が行う。死刑執行には、執行手当が支給されているが、その支給額は酒代にもならないようなわずかな金額で刑務官たちには相応のケアも補償もない。死刑執行の際の担当刑務官は以前は、勤務成績の悪い者が罰として担当する事だったそうだが確実に死刑執行が行えるように真面目な刑務官が担当者として選ばれている。首吊りの状態になってから12分吊るしたままにして、医師によって死亡が確認されるとボタンをおした刑務官たちは遺体の回収をする。

このように、死刑執行人もとい普通の刑務官は死刑執行を強いられています。ちなみに、反論で職業選択の自由に触れたが、法務省の刑務官採用試験ページには「死刑」の文字は一切ないことを追記しておきます。


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