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ハギワラシンジ
2022年10月28日 19:44
パイカたんと電車に乗り込み、出勤する。僕は歯を食い縛って、ドア横にチョンと収まっている彼女を満載の怪物から守っている。電車がぐわん、と揺れて大きなカーブに差し掛かった。怪物が鎌首をもたげる。人に、扱える巨きさではないぞ。「しっかり立つのよ」 彼女が僕をなじる。ちくしょう、そんな言われざま、あんまりだろうが。「む、むりだよ。腕がいたいんだ」「こらえ性の無いひと。あなた、わたしと付き合ってい