「民主主義」にもDX (2022/7/13)
記事の長さはおよそ1,600文字。2〜3分程度で読めます。
記事のポイント
第26回参院選が10日、投開票された。自民党が大勝し、与党は改選124に欠員補充1を加えた125議席の過半数の63上回り70議席台にのせた。憲法改正に前向きな「改憲勢力」は非改選とあわせ、国会発議に必要な参院の3分の2を維持する。
今回の参院選の改選定数は3増えて124 (選挙区74、比例代表50)。神奈川選挙区で非改選の欠員1を補充する「合併選挙」を実施し計125議席を争った。
岸田文雄首相が勝敗ラインにした「与党で非改選を合わせて過半数」を大きく上回った。首相は昨年10月の参院選に続き、大型国政選挙で2連勝した。
投開票日2日前の8日に自民の安倍晋三元首相が銃撃を受け死去し、投票行動にも影響を及ぼした可能性はある。
自民は32ある1人区で前回の22議席を上回り28議席を得た。
立民は改選の23議席を下回った。維新は改選6議席から増え、参院では立民と維新が野党内の主導権を争う形になりそうだ。
野党の協力が限定的だった今回は与党に追い風に働いたようだ。
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7/10(日)に参院選がありました。結果はみなさんご存知の通りです。
選挙結果については、それぞれのお考えによっていろんな思いがあると思います。
今回は選挙結果そのものよりも、選挙のやり方について考えてみたいと思います。
私がコンサルティングをしている中で、お客様に企業変革の必要性を認識していただくために、お客様に考えていただくことがあります。
それは、
「もしあなたが、あなたが働く業界に新規参入する企業の社長を任されたら、どんな会社をつくりますか?」
例えばあなたが金融業界で働いていて、そこに新規参入する「アマ⚫️ン・バンク」とか「テ⚫️ラ・バンク」の社長だとしたら、どんな会社にするか考えてもらうのです。
顧客接点のあり方、プロモーションの仕方、新商品開発の方法、組織体型や人材の活用方法など、
新会社の運営に関わることであればなんでも、思いつくかぎりあげてもらいます。
出揃ったところで、次の質問をします。
「あなたが顧客だとしたら、現在あなたが働く「A銀行」と「アマ⚫️ン・バンク」のどちらを利用したいですか?」
これまでのしがらみや制約がなく、最新のテクノロジーを使って顧客ニーズを最大限活かしたやり方を採用している「アマ⚫️ン・バンク」のほうが便利そうだな、使いたいな思う方が多いです。
それによって、現在の職場のやり方がそのままでは「ヤバい」ことに気づいていただくわけです。
政治の世界でも同じだと思います。
仮に、これまで何十年にわたって専制君主で国を治めてきた王様が、今年民衆の力で座を追われた。
来年から民意を反映する新たな制度を制定することになり、あなたが検討チームの責任者になったとします。
そうしたら、どんなやり方を考えますか?
選挙期間を設けて、街頭や選挙カーから大声で名前を連呼しますか?
選挙のたびに掲示板を設置して紙のポスターを貼りますか?
日曜日に投票日を設定しますか?
投票所を設けて、有権者に足を運んでもらいますか?
紙の用紙に手書きで投票する候補者の名前を書いてもらいますか?
投票は1人1票ですか。複数の投票やマイナス票などはどうですか?
さらに、
選挙区は県単位ですか?
衆議院と参議院の二院制ですか?
選挙権、被選挙権の年齢は?
議院内閣制にしますか?
議員を選ぶようにしますか、議案単位で直接有権者が投票するようにしますか?
みなさんは、どんな案を考えましたか?
現行のやり方と比べ、どちらがより有権者(顧客)の関心が高まり、民意が反映されそうですか?
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。