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“大人の学び”での”先生”の役割

この記事は約1,700文字。2〜3分で読めます。

前回の振り返り


前回の投稿で
”子どもの勉強”と”大人の学び”の特徴についての
ぼくの考えを総括しました。

前回のリンク:


今回は、
”大人の学び”を行う際に求められる
伝える・教える側の役割・特徴について考えていきます。
(先生・講師・コーチなどと呼ばれる人)

”学びかた”が変われば、
伝える側に求められる役割も大きく変わります

早速みていきましょう。


“大人の学び”での”先生”の役割

◉ 目的の振り返り


“大人の学び”での“先生”の役割を考える前に、
”子どもの勉強”と“大人の学び”の目的を振り返ります。

”子どもの勉強”の目的

  • 社会の一員として必要となる一般常識を覚える
     =「義務教育的な学び」

  • 高校や大学など、上の学校に合格する
     =「受験勉強的な学び」


■ ”大人の学び”の目的

  • (学びを成果につなげて)幸せな人生を過ごす


ぼくの考える子どもの勉強は、
決められたこと・言われたことに疑問を持たず
文句も言わず、その通りにやる
ある意味、強制的なものです。


それに対して”大人の学び”は主体的です。

各自が幸せになるために、
自分で考え・納得して自分の好きなようにやる。

「自問自答」「試行錯誤」「他からの智慧」
「成果!」につなげていくのです。


◉ ”先生”の役割


このように
”子どもの勉強”と“大人の学び”では
学ぶ目的が変わるため、
”先生”に求められる役割も同じではありません。

”子どもの勉強“の”先生“には、
正しい答えを教えることが求められます。

そのため教わる側よりも
知識量で優っている必要があります


一方”大人の学び“には「正解」がないので、
正解を多く覚えている≒知識量はあまり重要ではありません

その代わりに、

主体的な学びがうまくいくようにサポートする。

これこそが”先生”に求められる役割になります。


◉ 気をつけたいこと


そんな”大人の学び”の先生・コーチを
選ぶにあたって気をつけたいことがあります。

それは、

「自分でうまくできる人」が”先生”として適任か?

ということです。

例えば、
ロジカルシンキング研修の講師を優秀なコンサルタントにお願いする。

会計の講義を一流の公認会計士や税理士の先生にお願いする。

プレゼンテーション・話し方を有名な元アナウンサーの方から教わる、
など。

野球のコーチを選ぶときに、現役時代の実績で選ぶのと同じ理屈ですね。


もちろんそういった選び方もあるでしょう。
一流で実績のある方を選ぶほうが、お願いするほうも安心ですよね。

でも先生ご本人がうまくできるからといって、
”大人の学び“の先生・コーチとして適任とは限りません。


ゴルフでいえば
タイガー・ウッズや松山英樹選手にもコーチはいますが、
おそらくタイガーや松山選手よりゴルフは上手くないでしょう。

同様に野球なら
イチローさんや大谷選手の所属するチームにもコーチはいますが、
彼らより野球で実績のあるコーチはほとんどいないはずです。

でもコーチの役割をしっかり果たしているんですよね。

大切なのは選手としての「実績」より、
コーチとしての「スキル」、コーチとしての「実績」です。


さすがに、野球をやったことがない人に
野球のコーチをお願いするのは無理があるでしょう。

でもコーチ就任の条件として、
「選手より野球がうまい」ことは必須ではありませんし、
選手として実績のある人に”先生“をお願いすれば間違いないということでもありません。


”大人の学び”の”先生”には、

「自分でやるのが上手な人」より
「相手にうまくなってもらうことが上手な人」

になってもらうほうがいいですね。


”先生”に求められる特徴


では”大人の学び”の”先生”にはどんな人がいいのか。

「関係性」「やり方」の観点から
ぼくの考える特徴をリストアップしてみました。


少し長くなってきました。
次回に続きます。


次回のテーマ


次回は、
”大人の学び”での”先生”に大切な役割について
詳しくみていきます。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。

ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。