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“大人の学び”の学びかた 総括

この記事は約1,400文字。2〜3分で読めます。

前回の振り返り


前回の投稿では
”子どもの勉強”と”大人の学び”の特徴比較」の
後半の最初の3つについて、ぼくの考えをご紹介しました。

前回のリンク:


今回は、これまでの議論を総括します。


振り返ってみて感じること

◉ 比較の総括


ここまでみてきた
”子どもの勉強”と”大人の学び”の特徴比較。

それぞれの特徴を凝縮して文章にまとめました。


 

■ ”子どもの勉強”

  • 決められたこと・言われたことを
    疑問を持たず文句も言わず、その通りにやる



■ ”大人の学び”

  • 自分で考え・納得して自分の好きなようにやる。

  • 「自問自答」「試行錯誤」「他からの智慧」
    「成果!(=幸せな人生を過ごすこと」につなげる


 ”大人の学び”は誰にも強制されず自由度が高い分、
主体的に取り組もうとしなければ何も起こらない。

ある意味では”厳しい学び”といえます。


◉ ”大人の学び”が必要なのは


「決められたこと・言われたことを
 疑問を持たず文句も言わず、その通りにやる」勉強を
”子どもの勉強”と名付けてきました。

しかし現実の世界では、
小学校・中学校での勉強方法は
時代とともに確実にアップデートされています。

学ぶツールも、紙の教科書だけでなく
タブレットなども使って多様化しています

学ぶ内容も、
一般常識や受験勉強向けのものに限りません。

環境問題や「SDGs」などをテーマにして、
ディスカッションを通じて考える力を養う授業も増えてきています。

こんな環境の中で学生時代を過ごした子どもたちは、
必然的に”大人の学び”を身につけていくでしょう。


一方むかし子どもだった方は、
大人になった今でも、自分が子どもだった時代に受けた
勉強方法しか知らない人が多くいます。

  • 学びは主体的にやるものではなく、
    勉強は言われたものを疑問を持たずやるもの

  • ”エラい”先生から教わるもの

  • 質問をしたり自分の意見を言ってはいけない

という認識です。


社会人をある程度経験し仕事を一通り身につけた方の中には、
日頃の忙しさにかまけて学校を卒業してから一切学んでいない

ここ数年の間に受けた研修といえば、

「ハラスメント」
「コンプライアンス」
「情報セキュリティ」

の3つだけ。

しかも会社から強制的に受けさせられたので、
研修が終わった瞬間に内容はきれいさっぱり忘れた
「成果!」につなげるなんて、まったく考えなかった。

なんて方も多いのではないでしょうか・・・(泣)


”子どもの勉強”しか知らず、しかもそれすらやっていない。

リスキリング、学び直しが叫ばれていますが、
受け身で研修を受けたとしても決して成果!に
つながることはありません。

いちばん学びが遅れていて、”大人の学び”が必要なのは
社会人をある程度経験した”大人”の方かもしれません。

そして
まず大人が「学び直す」べきものは、”学びかた”
なのではないでしょうか。


次回のテーマ


次回は、
これまで説明した”大人の学び”を実現するための
伝える・教える側の役割について考えていきます。
(教師・講師・ファシリテーターなどと呼ばれる役割)

”学びかた”が変われば、
伝える側に求められる役割も大きく変わるはずです。

次回深めていきましょう。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。


ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
 


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。