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こんにちは。学習塾 Dear Hope 副塾長の伊藤です。

先日、30日チャレンジ(※)の「中間報告、質問・相談会」を開催しました。その中で、社労士の受験生の方から「問題文を読んでいるときに、目が滑ってしまって、内容があまり頭に入ってこない」というお悩みをいただきました。それについて今回は書いていきたいと思います。

私は、資格試験の予備校(TAC)で弁理士試験の対策を行っていましたが、そこの講師の方が、授業で次のようなお話をしていました。

「問題文を読むときは、ペン先や指先で、今読んでいる部分を追いながら、つまり『指差し確認』しながら問題文を読むと情報を正確につかめます。特に(ペン先より)指先の方が意識が向きやすいですよ」とおっしゃっていました。ペン先や指先等の尖った部分には、人の意識が向きやすいのがその理由だそうです。

これは実際にやってみるとわかりますが、確かにその通りでした。そこで、そのお話を聞いて以来、私は弁理士試験の問題を解くときは、右手の人差し指で、問題文の今読んでいる箇所を指さしながら(連続的になぞりながらではなく、単語ごとにスッ、スッ、と指を断続的に移動さながら)読むことを習慣にしました。

同時に、問題文の中で重要な情報や、判断の根拠となる記載には、印をつけながら読むことも有効だと思います。
弁理士試験の短答試験(五肢択一の試験)では、誤りの箇所にチェックを入れながら読んでいきましたし(ただし、日ごろの過去問演習では、復習の邪魔になるのでチェックは入れませんでした)、二次の論文試験では、蛍光ペンの持ち込みが可能でしたので、時期的要件や、手続的要件(例えば、『いつ』、『誰が』、『どこに』、『どのような手続きを行うのか』に関する重要な情報)を色分けしながら、情報を正確に把握するように努めました。

ちなみに、当塾の塾長は、「問題文に密着して読む、格闘技のように真剣に読む」と表現していましたが、全く同感です。

問題文(法律文章、数学などでも同じ)は、情報や要件(条件)が詰まった文章であって、片手間に読む娯楽小説やブログ記事のように、さらっと読んで「あー、はいはい」と扱えるものではありません。『競技かるた』の選手が全神経を集中させて札の読みに耳を澄ませるように、一字一句情報を漏らすまい、誤っている箇所を見つけたら絶対に見逃さないぞという意識で問題文と向き合うことで、読み飛ばすようなことは無くなると思います。

そして、問題を解いていて『誤り』と判断した枝(選択肢)については、判断の根拠や、正しくはどうなのかを自問して、その答えが「何となく」であれば、テキストや条文に戻り、あやふやな理解を徹底的に詰めていきます。

つい先日も、塾長と喋っていた時に、我々の資格試験(大学受験も)に対する取り組み方は、何かの「大きな大会」に出場するようなイメージで、競技として取り組んでいたよねという話をしました。その競技(本試験)で自己ベストを更新して優勝するつもりで、勉強に没頭するとともに、普段の生活を整えたり、コンディションに気を配っていました。

弁理士試験では、そのように集中して勉強を重ねた結果、(もちろん、TACの講師の方々が丁寧に指導してくださったおかげで)60点満点中55点(合格ラインは65%=39点)を獲得でき一次試験を通過、そのまま最終合格することができました。

このような気迫で学習に取り組めば、ケアレスミスも減り、集中力も高まり、合格点を超える日もきっと遠くはないはずです。

それでは今回はこのへんで。皆様の参考になる点があれば嬉しいです。
大学受験や資格試験に取り組まれている皆さんを陰ながら応援しています!


※30日チャレンジ:塾長が発信するYouTube「心が軽くなる勉強法」で企画・運営している習慣化応援プログラムです。毎月末にお申込みを受け付けています。ぜひチェックしてみてください!


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