遅れてきたエピローグ
先日の深夜、もう見ることはないかもしれないと思っていたアイコンがTwitterのタイムラインに表示された。
しかも続けて2回。
SNS上に十数枚の写真と、あの日SELENE b2にいた人たちの心に痛烈な感動だけを残して過ぎ去っていったはずのパティロケの軌跡が、まさか今になって新しく公開されるなんて思わなかった。
ライブ当日カメラが入っているのは視認しつつも、公演前後に何の音沙汰もなかったから、商品としてリリースしてほしい、お金だったらいくらでも出す、と言いながら、叶うことはないんだろうなとほぼほぼ諦めていた。
だから喜びも一入だった。
主戦場はライブだったとはいえ、記憶に収めるだけではあまりに惜しいライブ、アイドルグループの終焉だとあの場にいた誰もが思っていたはずだ。それがデジタル写真、(期間限定配信ではあるものの)ほぼフル尺のライブ映像、新規録音音源というちゃんとした形で残ることが本当に嬉しいし、リリースするという選択をしてくれた運営スタッフさんにも感謝の気持ちがやみません。
改めて、今回配信リリースされたのは以下の2点。
①Party Rockets GT Last Tour “Finally”電子フォトブック
2020年2月24日に約4年半の活動に幕を下ろした、Party Rockets GT。その集大成となったLast Tour Finallyより、全曲披露をした東京公演でのライブフォトを収録。また、購入者限定で2月24日のライブ映像をプレゼント。パティロケの物語は未来へ受け継がれる。ライブ映像のダウンロード期限は2020年5月31日まで。
電子フォトブックとしてリリースされたけれど、商品の売りは購入者特典のライブ映像の方といって差し支えないかと。
購入当初、あくまで特典だから数曲のダイジェストだろうと軽い気持ちでダウンロードしようとしたら、約8GBあって腰抜かした。スマートフォンのストレージに入らなくてびびった。
というわけで先述の通り、2/24のパティロケラストライブがほぼ全曲収録されている映像が特典なので、購入を考えている人は今すぐしないと完全に損です。
自分もまだ全部は見きれていないけれど、会場全体の臨場感もメンバーひとりひとりの凛々しかったり可愛かったりするアップショットもしっかり収められているので、あの場にいた人もいなかった人にも見応えは十二分にあると思います。
②Party Rockets GT Retake Album 2020
パティロケGT終了時のメンバーであるHARUKA・NANASE・AYUMI・SAEによって再レコーディングされた4曲が、Spotifyはじめ、Apple Music、LINE MUSICなどで配信リリースされた。
個人的にはハードなライブをこなして磨かれた4人の歌声が音源として残らないことが本当に悔しくてたまらなかったから、この新録バージョンのリリースはライブ映像以上に求めていたものだった。
メンバー自身による選曲も最高。まさしくパティロケの一番眩しい部分がきゅっと詰まってるし、弾丸ハイジャンプはGT改名以降新録がなかったから、さえちゃんはもちろん、七彩ちゃんとほりちゃんの歌声が残ったのも嬉しい。
音楽は映像以上にいつでもどこでも触れられるものだから、これからもパティロケの音楽が自分の人生の側に置いておけるようになってよかった。
選定基準は分からないけど、Spotifyのアイドルソングプレイリストのカバー画像になってたのも嬉しかった。
嬉しいことはまだいくつかあって。
リリース日当日、メンバー全員がそれぞれの形でSNSにひょこっと表れて、今自分が元気であることを報告してくれた。グループ公式アカウントを借りる形でさえちゃんが降臨したのには驚いたし、本当にファンに対して優しい気遣いのできる4人だったと改めて実感した。
もう一つは、パティロケの盟友である他グループのアイドルさんたちが、音源リリースのことをツイートしてくれていたこと。
ファンだけではない、たくさんの人たちから愛し愛されていた素敵なグループだったんだなとここでも実感した。転校少女*もAnge☆Reveもパティロケのクライマックスにたくさんの華を添えてくれたグループだから、ライブが再開した暁には必ずお礼をしにいきたい。
暗い話題ばかりの昨今に、素敵な贈り物をありがとうございました。
パティロケの最後の輝きが残ったことが嬉しすぎて、願わくばDay1も何らかの形でリリースしてほしい、と贅沢な高望みをせずにはいられなくなったので、いつでもお待ちしています。
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