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おねショタが楽しめない!! 2話

「おねショタをみるだけで、背筋が凍るんだよ」 「饅頭怖いじゃないんだから。ほれ」  白石はスマホで、『お姉さんと一緒』の画像をみせてきた。 「ひぎいいいぃぃ!」  身をよじってのけぞる。  椅子が背もたれから倒れ、背中を打ち付けた。  唾液が飛沫となって飛ぶのがわかった。 「ごめん、マジだったとは」  白石が差し出した手を乱雑に掴む。ぐいと引っ張られて起こされた。 「なにがあったんだ?」  新たに姉ができたことや、新しい仕事を頼まれたこと。  つらつらとうつらうつらに話した

    • おねショタが楽しめない!! 3話

       ドタバタと一階へ降りて、リビングの隣、キッチンに立つ。  冷蔵庫の上段から卵とバター。そしてケチャップ。  最後に隠し味のヤバい粉——味の素——を取り出す。  ついでに、冷凍庫からタッパに凍った白米。    レンジで白米を解凍。  フライパンにバターの立方体を二つ入れて、白米を落とす。  白米を塗りつぶすケチャップ、少々の味の素をかけていく。    玉ねぎもにんじんもないけれど、買いに行く時間もない。  あっという間にケチャの素ライスが完成した。    続いてボウルに計四

      • おねショタが楽しめない!! 1話

        あらすじ 【おねショタ好きの男子中学生の元にお姉さんが?!】 人気イラストレーター「たかむ~」のゴーストライターとして暮らす柊人。日夜お姉さんのイラストを執筆するも、おねショタを一途に想うがあまり、周囲から呆れられていた。 そんな折父親の再婚によって待望の姉ができる。しかし彼女はなんと人間アレルギーだった。引きこもりな姉に「お姉さん」への幻想が砕かれて、おねショタアレルギーとなる。 そのせいで、ゴーストライターの業務が進まない。 おねショタアレルギーを治すため、姉の人間

      おねショタが楽しめない!! 2話