「フラッシュ・ボム」〔コイネージ【新造語の試み】7-2〕
「刹那に閃くボム・ジョーク」。
これを「フラッシュ・ボム」と呼んでみる。
・真剣な会議の最中に、"場を和らげるつもりで"ふざけた声を出す。
・若いメダリストの金メダルを、他人が"愛情表現のつもり"で噛む。
・アルバイトの最中、"ほんの遊び心"で原材料や商品を弄ぶ画像をSNSにアップする。
このような、"我が身を焦がすジョーク"というのは、大抵"突如閃いた後の、一瞬の出来事"である。
(僕自身学生時代にサークル内で"やらかした"ことがあるからよくわかる。パッと閃いて、行動して、大スベリするまで、本当に「一瞬」なのだ)。
この「フラッシュ・ボム」の「フラッシュ」には、
①(笑いの)アイデアがふいに頭に浮かび、
②思いついてから実行までが、閃光の如く一瞬である
という、"Flash"の英単語本来の意味が二重に含まれる。
例えば、
①(あ、これかじったら面白いかも)
↓刹那
②カジッ(どやっ!おもろいやろっ!)
↓
BOM!!
というイメージだ。
「ジョーダンのつもり」で放った、人を著しく不愉快にさせるだけのボム・ジョーク。
これが大スベリで済めば御の字。眼前の相手や周囲の信用を失っただけなら、(場合によりけりではあるが)まだ再起可能の余地はある。
最悪なのは、メディアやSNSなどで大多数の人間の知るところとなり、いわゆる「大炎上」を引き起こすケースだ。
このときの"惨劇"は周知の通りであろう。
眼前や周囲の人間のみならず、大多数の人間の気分を害し、所属先にクレーム処理などの大迷惑、損害賠償・株価下落などの大損害を被らせ、ひいては、自分の築き上げた地位、信用、収入源などを一斉消滅させる。
「ナイスジョークを閃いた」つもりが、自分にとって大事なものを広範囲にわたって「爆破」してしまう。
「フラッシュ・ボム」は断固忌避の対象だ。
ゆえに、今後「ナイスジョーク」がパッと閃いたなら、なんとか踏みとどまり、考慮しなくてはならない。
それがもたらすのは「爆笑」なのか、「爆破」なのかを。
周りに注意してくれる人が段々と少なくなる30〜60代の男性はことさらだ。
(2022/3/20に投稿した記事の続編)
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