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10.2 手話で学ぶアメリカン・ペアダンスin京都(ふりかえり)

 こんにちは、デフダンスのNami♡です。
 「アメリカン・ペアダンスin京都」プロジェクトは、9月4日、9月18日と活動を展開し、無事に10月2日を迎えました。今日は、講師のヨシ先生を含めて11名が集まり、うち、4名がろう者でした。
 
 今日は広いお部屋が取れたので、デフスペースを確保することができました。デフスペースとは、今回のダンスの場で言えば、聴こえない人が快適に情報を受け取れるような空間的な構造を指します。

 聴こえる人は講師の先生がどこにいても声さえ通れば指示が分かりますが、聴こえない人はそうはいきません。ですから、講師の立ち位置というのは、よくよく考慮しなければならないファクターのひとつです。

 今日の活動の内容は、全体の注意事項を伝達したあとは、すぐヨシ先生のレッスンに入りました。ストレッチ、メレンゲ、ワルツ、そして最後に追い込みでスィングをやりました。

今日のハイライトをいくつか紹介しましょう。

ハイライト1
 今日は(も)ヨシ先生が手話をがんばっていました。手話通訳者からも「すごい…ヨシ先生の手話、だんぜんよくなってる!」と感動の声が! 私はいつもぴしぱし言ってしまうのですが、周りがほめてくれると私もすごく嬉しくなりました!

ハイライト2
 今日は、私は積極的にカウンターの役割をかって出ました。カウンターと言うのは、1,2,3…とカウントを全体に向けて目で見て分かるように示していくことを担う人のことです。ろう者にとって、カウンターは命綱です。参加者の方から「Nami♡がいつもヨシ先生の近くに行ってカウンターやってくれたからわかりやすかった!」と言ってくださって、感謝! 

ハイライト3
 「音楽、かける?」…とヨシ先生がちゅうちょしながらというのか、ていねいに聞いてくださったことが、私的には良かったかなぁ。ろうの参加者も構えることなく、圧されることなく、「どうぞ~!私は聴こえないから分からないしどっちでもいいけど、きこえる人が必要ならどうぞ~!」的に、本音を交えて、でも、笑顔で返していたのが印象的でした。とはいえ、最後らへんはちゅうちょなく、バンバンと音楽がかかっていましたね(笑)。

ハイライト4
 最後にそれぞれのダンスの音楽などについて説明があったことです。実は私、しつこく「音楽の説明をしてほしい」とヨシ先生に言い続けていました。この板書は、ろう者も最後に自然に集まって写真を撮っていて、なんだろう、心の中でうるっと涙腺きちゃった。

 「ろう者、聴こえないから音楽どうでもいい」なんて絶対ない。知りたい。でも、きちんとわかるように説明してくれる人がいない。ダンスが音楽と切っても切り離せないものであるというのなら、座学としてでも理解しておくべきだと私は思うのです。

 大事なことなのでその板書をここに写しておきます。
(1)メレンゲ … ラテンの二拍子、ドミニカ共和国のダンス
(2)ワルツ  … ヨーロッパ
(3)スィング … アメリカ
          ステップ ロックンロール / スィングジャズ


 私、確かこのときはヨシ先生の隣で手話で、ろう通訳みたいなことをしていました。覚えているのは、/ジャズ/って手話で表したときに、(ジャズって何?)というような表情が見えたことです。うん、私もジャズって何かわからない、イメージもないや、って心の中で共感しつつ葛藤していました。
 
 色彩とかイメージで伝えることはできないんだろうか。私的には、メレンゲは緑、ワルツは青、スィングのロックンロールは赤、ジャズは…ジャズはちょっと分からない、重い赤茶色のイメージかな?

 初参加のきこえない人たちに感想を聞いたら、動けて良かった、楽しかった、わかったと好評でした。お仕事の休みが取れたからと来てくださった方、家庭のことを調整して来てくださった方、アライのみなさん、ありがとうございました。

 今月はあと2回あります。お申し込みはFacebook、X、Instagram、メールからどうぞ!  メール deafdancejp@gmail.com(@を半角にしてメールしてください)

 10月16日(月) 10:00~11:50
 ハーフ手話シュワ茶話会&ハーフレッスン
 定員13名 参加費500円
 
 10月30日(月) 10:00~11:50
 ドレスコード: ハロウィンカラー(オレンジ、黒、紫)のアイテムを何か一つ意識してつけてくる/着てくること
 定員13名 参加費500円

ろう者4名・きこえる人7名が参加


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