私の独学スケッチ① ~はじめに~
皆様、こんにちは。この記事では、私が独学で行ってきたスケッチについて、書いた絵とともに紹介していきたいと思います。
永沢さんの本 「絵を描きたいあなたへ」「絵を描く、ちょっと人生を変えてみる」
自己紹介④で、永沢まことさんの本「絵を描きたいあなたへ」を参考に、スケッチをはじめたと書きました。その続編である「絵を描く、ちょっと人生を変えてみる」という本も参考にしてきましたので、はじめに紹介したいと思います。
永沢まことさん について
著者である永沢まことさんは、略歴によると1936年生まれで、「東映動画」というところでアニメーターをされていたようです。しかしアニメ特有の線、永沢さんによると「ツルツル線」に、どうしてもなじめなかったと書いてあります。アニメではキャラクターを立体的に動かすため、球体をなぞるようなツルツルとした線に統一する必要があったそうです。
その後フリーランスとなり様々な仕事をしていくうちに、絵を描くことがだんだん楽しくなくなってきたとのことでした。そして40代になると無性に外国旅行がしたくなり、ある時ニューヨークへ行ったそうです。
ニューヨークは初めて訪れたはずなのに、「以前来たことがあるぞ・・・」というデジャブ体験をしたのだとか。周りはすべて外国の人という環境の中で、とても静かな心持ちになったと書いてありました。そしてスケッチをするうちに、「絵を描くのが楽しい!」という気持ちが戻ってきたそうです。
本ではこういった経験をもとに、永沢さん流のスケッチ方法を紹介してくれています。ちなみに、永沢さんのオフィシャルページはこちらです。
こちらには永沢さんが描いた絵の紹介に加えて、永沢さんの本や講座などで学んだ方々が運営している、Webページへのリンクもあります。皆さんそれぞれに絵の雰囲気が違っていて、見ていてとても楽しいです。
スケッチのルール
永沢さんのおすすめするスケッチのルールは、主に2つです。
①原則として、実物を見て描く。線で描く。②消して直すことができない、ペンで描く。
例外として、テレビや映画など動きのある画面を見ての人物スケッチは、準人物としてOKだそうです。
細長いものを描く
自己紹介④の記事にも書きましたが、とにかくこの本の通りにやってみる!、と決めて練習をはじめました。本には、まず一番描きやすい何か細長いものからはじめてみましょう、と書いてあります。そして「とりあえずここにバゲットを置き・・・」とありましたので、買ってきて描くことにしました。
あの大きいバゲットを買ったのは、人生ではじめてだったと思います。そういう意味で本のタイトル通り、「絵を描く、ちょっと人生を変えてみる」ことにもなりました。
ペンはおすすめされていた、サクラクレパス製のピグマグラフィック0.5mmを買っておきました。
バゲットを描く
永沢さんによると、「これはパンだ」などと知識や概念を持たずに、感性でみずみずしい好奇心で見つめるのが大事とのこと。そして焦げたところや柔らかいところは実物と同じ質感になるよう、線に強弱をつけて描いていくようにします。
また「ためらい線」はひかず、どの線も「ええい!」という気持ちで、一本で決めるように描くのもポイントです。そのためには、実物をよくよく観察する必要があります。もし失敗しても、かまわず「重ね線」をひいてOKとのことでした。これらを参考に、はじめて描いたバゲットがこちら。
うーん・・・という感じですね。実際に描いたものとは違いますが、本物のバゲットはこんな感じです。
練習をはじめる
こうして永沢さん流のスケッチ術を、本だけを頼りにはじめたのでした。
それではここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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