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私の独学スケッチ⑤ ~屋外スケッチ~

今回は、屋外に出てのスケッチについて書いていきます。今回も永沢まことさんの本を、参考にしています。

初めて屋外で描いてみる!

前回は、花や野菜、ナマモノなどを描いて、初めて色を塗ったことを紹介しました。だいぶスケッチや着色にも慣れてきたので、いよいよ外に出てスケッチをしてみることにしたのです。

最初のスケッチ場所は「新宿御苑」を選びました。広くて車通りがなく、題材選びにも困らなさそうだと思ったからです。

さて描く場所の選び方について本には、

風景を描く場所を選ぶのには、とにかく歩いてみることです。名所だとか、有名な建物だとかなどにはこだわらず、「ここがいいな」と思えるところを「直観」で決めることです。
初めに見て「あまりよくないな」と思ったところは、決して描かないようにします。見ているうちに、だんだんよくなるということはまずありません。

と書かれています。

構図はあまり考えない

絵を描くとなると、まず構図をどうするかと考えがちです。しかし永沢さんがおすすめするのは「一点突破、全面展開」という方法です。自分が「いいな」と思った何か、例えば花ならそれを真ん中にどんと描きます。そこがうまくいったら、その周りにある風景を書き加えていくという方法です。

もし「いいな」と思ったところがいくつかある場合は、そのぶん上や横などを少し空けておこうという軽い感じで考えておけばいい、と説明されています。そして、第一印象で感じた雰囲気が絵に何となく出ていたらまずは成功、とのことでした。

ムクゲを描く

御苑内を歩きながら、自分が「いいな」と思える風景を探しました。行った当時は9月頃のことで、花がいくつか咲いており、ある花が目に飛び込んできました。それが、初めて屋外でスケッチした「ムクゲ」という花です。

ムクゲ②

ムクゲは、盛夏を彩る代表的な花木だそうです。ぱっと見て綺麗だなと感じ、描いてみたいと思いました。とにかく、花を描くことだけに集中しました。

今見ると観察が少し甘いように思いますが、外でのスケッチが初めて上手くいったと喜んだのをおぼえています。そして「一点突破、全面展開」の方法にならって、周りの葉や木などを書き加えていきました。メインの絵が上手くいくと、あとはスルスルと書くことができます。

ツルボや猫も描く

外でのスケッチが夢であり目標でしたが、「自分にもできた!」という喜びでいっぱいでした。そして「もっと絵を描きたい!」という気持ちになったのを思い出します。

そしてスズカケの木の根元に生えていた、「ツルボ」という小さな花も描いてみました。

ツルボ

背景はかなり省略していますね。次もスルスルと描けたので、気をよくしました。次の風景を探すため園内を歩いていると、猫を見つけました。

御苑の猫①

御苑の猫②

猫に「動かないで」と念じながら、急いでスケッチしたものです。絵としての完成度は低いのですが、本人はとても楽しく描いていました。

ペンスケッチでは、線がグニャッとしたり二重線があるような時の方が、のびのびと自由に描くのを楽しんでいることが多いように思います。

次回で終わりです

次回は「遠近法」を使って描いた、建物や広い景色などを紹介します。ようやく次回で終了となります。

それではここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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