見出し画像

戦略ドメインの2つの定義・・・誰に何をどのように提供するかという3つの視点で考える

POINT・・・戦略ドメインとは、いわば企業が収益を上げるための土俵。経営理念・ビジョンにマッチした、広すぎず狭すぎずに設定するのがポイント

キーワード・・・戦略ドメイン、土俵、

英語でドメインとは、「範囲・領域」などを表します。ドメインというと、インターネット上でコンピューターやネットワークを識別する住所のようなものとイメージされる方も多いでしょう。企業における戦略ドメインとは企業の生存領域、事業領域などを表します。中小企業診断士が企業の戦略ドメインを考える際には、「誰に」「何を」「どのように」の3つの切り口でまとめることが多いです。要するに、ターゲット顧客を定め、その顧客にどのような製品とサービスをどのように提供して収益を上げていくかをデザインすることが、戦略ドメインを規定することと言えます。

★戦略ドメインを決めるコツは「広すぎず狭すぎず」
戦略ドメインとは、いわば企業が収益を上げるための土俵です。土俵が大きくなればなるほど、それだけたくさんの「人、モノ、カネ。情報」などの経営資源が必要になります。当然、ライバルも大勢土俵に乗ってきますので、競争も激しくなるでしょう。逆に、土俵が小さすぎると場合はどうでしょうか。確かに競争はゆるやかになるでしょうが、ターゲット顧客が十分に存在していなかったり、一部のニーズにしか応えられなくなったりして、収益事業として成立しない可能性が高まります。このように、戦略ドメインの範囲は広すぎても狭すぎても不適切で企業の経営資源や理念・ビジョンにマッチした適切な広がりを持たせることが重要になります。ドメインの定義には、物理的定義と機能的定義があります。企業が提供する価値を「モノ」の視点で捉え、製品やサービスにこだわる物理的定義は硬直的になりやすいため、「コト」の視点で捉えて「顧客ニーズをどのように満たすか」を考える機能的定義で、将来の発展性を探るのがポイントです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?