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5つの競争要因~ファイブフォース・・・有効な競争戦略を立てるために5つの要因を押さえておこう。

POINT・・・5つの競争要因を言えるようにする。既存業界間の敵対関係、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力。アメリカの経営学者のポーターが考えた。この5つの要因によって企業間に差が出て、競争が生じることを覚えておこう。

キーワード・・・ファイブフォース

経営戦略を考える際にはライバル企業、いわゆる同業他社の動きを意識しなくてはなりません。では、意識するのは同業他社だけでよいのでしょうか。例えば、あなたがこれから弁当店を開業する場合を想像してみてください。まず、同業者の「弁当店」がライバルとして意識されるでしょう。それ以外に、コンビニエンスストアや、飲食店なども考えられますね。では、他の要素については、どのように考えればよいでしょうか。このように、ある業界の競争構造を分析するときには、経営学者ポーターによるファイブフォース・モデルが役に立ちます。(マイケル・ポーター・・・1947年5月23日 - は、アメリカ合衆国の経営学者。学位は経済学博士ハーバード大学。ハーバード大学経営大学院教授。企業戦略や国際競争など、競争戦略に関する研究の第一人者として知られる。ファイブフォース分析やバリュー・チェーンなど数多くの競争戦略手法を提唱した。)(force・・・力)

★押さえておきたい5つの競争要因
ポーターは競争が生じる要素を、①既存業者間の敵対関係②新規参入の脅威③代替品の脅威④売り手の交渉力⑤買い手の交渉力の5つに分けました。弁当店の例では、①が他の弁当店、③がコンビニなどにあたります。②はその業界の参入障壁が関係します。つまり新規参入しやすい業界であれば、常に競争が激しくなる業界構造さということです。業界内部としては、出来るだけ参入障壁を高めるか、差別化を図る対策が必要になります。④と⑤は、取引の観点から見た要因です。④は弁当を提供してくれる業者です。もし食材や弁当容器などを卸してくれなかったら、商売になりません。そこで、安定した調達のための交渉や複数の仕入れルート確保などの対策が必要になります。⑤は顧客です。特に、法人などの大口顧客をイメージしてみてください。「まとめて100個買うから、安くして/決まった時間に届けて」といった要求をされることもあるでしょう。それらは収益性を下げる要因になります。このように業界だけでなく、その外にも視野を広げる必要があるのです。


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