見出し画像

SWOT分析・・・企業の今の健康状態を具体的に把握

POINT・・・中小企業診断士は企業専門のお医者さん。企業医。まず、企業をSとWとOとTに要素分類する。分類したあとに要素を掛け合わせて、分析をしてみる。この4要素の中で一番大事なのがSの強みでそれをコアコンピタンスという。他社に出来るだけまねされないような会社にしたい。

キーワード・・・SWOT分析、クロスSWOT分析、コアコンピタンス

中小企業診断士が企業を診断するときに、最初に必ず行うのがSWOT分析です。SWOT分析とは、

S(強み:Strength)、W(弱み:Weekness)、O(機会、その会社にとってのチャンス:Opportunity)、T(その会社にとっての脅威:Threatスレッド)

の4つの要素について、企業の内部環境と外部環境を把握するためのフレームワークです。(フレームワーク・・・意思決定や分析、解決したい問題を特定の型に落とし込み、手順に沿って整理していくための、共通して利用できる思考の枠組みを意味します。)例えば、具合が悪くてお医者さんに診察してもわうときのことをイメージしてみてください。「熱はありますか」「のどの痛みはありますか」など問診されますね。実はこれはある種のSWOT分析(この場合は「弱み」の分析)をしていることになります。お医者さんは問診で患者さんの問題点を明らかにし、その問題点の対応する治療を行いわけです。中小企業診断士も全く同じで、SWOT分析というフレームワークをもとに今後の企業戦略について検討していくことになります。まさに、中小企業診断士は「企業の専門医」というべき存在ですね。

★強みは生かす!弱みは改善する!
4つの要素に分類出来たら、次にそれぞれの用をを掛け合わせてみた戦略を考えます。(=クロスSWOT分析)。具体的なパターンには①強み×機会⇒強みを生かしてチャンスをつかむ、②弱み×機会⇒弱みでチャンスを逃さないように対策を練る、③強み×脅威⇒強みで脅威を回避する、④弱み×脅威⇒最悪の事態にならないようにする、などがあります。
企業には様々な経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報など)がありますが、その中でも特に他社がマネしにくい独自の強みがあれば、戦略はより強固なものになります。この企業独自の強みの要素の事をコアコンピタンスといいます。(core・・・中核、competence・・・能力)コアコンピタンスを生かしてチャンスを掴めば、他社にはなかなか追随できないので、競争上、優位にたつことができます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?