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コンフェスコ 8/n 白い美味しいものと

 ルカとコンフェスコはフォルテツァの穴を通り抜けて、二人とも出口から顔を覗かせ、四角い大きな空間を見渡しています。
 今日も角にある四角い塔の頂上から美味しい匂いがします。
 コンフェスコは四角い塔に近づいて、辺りを見回し、何も危険がないことを確認しました。

 コンフェスコは手招きしてルカを呼びます。
 ルカはおそるおそる穴から出てコンフェスコの後をついて行きました。

 コンフェスコとルカは白い美味しいもののところに辿り着きました。

 ルカとコンフェスコは嬉しくなって白い美味しいものに二人で口をつけました。



その時です。

低い大きな声が大きな空間中に響き渡りました。

 ルカとコンフェスコはすくみ上がりました。

 低い大きな声とともに地響きがこちらへ近づいてきます。

 その時コンフェスコは見たのです。大きな大きな、自分の今まで見たことのない大きさの動物を。
 それは、大きな木よりも大きく、コンフェスコが苦労して登った四角い塔よりも大きい動物。
 長い足、長い腕、この動物の頂上付近にある白く輝く横に並んだ2つの目。

 猛烈な勢いでこちらへ近づいてくるともっと大きな声を張り上げます。衝撃で飛ばされるのではないかと思うような音の波動がコンフェスコとルカを襲いました。



   捕まえられた仲間は帰って来ない

   ギガントだ

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