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現代の子育ては基本無理ゲーなんだよという話

個人主義という言葉がよく聞かれる。子育ての責任は、親にあるというのが現状だ。

しかし、それはヒトという生き物にとって、めちゃめちゃ不自然なことなのだ。

だから親だけでなく、周りの人たちと、「共同で子育てをしていった方がいい」ということを今から主張したい。

生物学的に無理ゲー

動物の子育てを見てみると、いくつかのパターンがある。

メスだけが子育てに参加する種もあれば、オスだけが子育てをする種もいる。両方参加する場合もあるし、もう一つ(後述)ある。

哺乳類は殆どが、子育てをするのはメスのみである。そして数%は、オスも参加しないと子育てができないらしい。

重要なことは、人間やマングースやミーアキャットは、両親以外の個体が関与して子育てをする種だということだ。

これを「共同繁殖」というらしい。

因みに、この共同繁殖は、哺乳類の中の5%。人間は、頭が重く、生きていけるようになるまでに教えねばならないことが複雑なので、さまざまな個体と関わる方が効率が良いので、このようなスタイルとなっていると考えられる。

よって、そもそも人間は、共同繁殖なので、両親だけで子育ては出来ないのだ。

進化的に無理ゲー

ヒトの歴史は30万年あると言われている。

だから18世紀半ばに産業革命が起きて都市化が進み、現代のような生活スタイルになったのは、ヒトの進化の歴史からすると、つい最近の話だ。もう、ほんと一瞬のコトだ。

進化はそんなに早く進まないから、当然人間の身体や脳は、都市化が進む前の、狩猟採取や農耕をしながらの、集落での生活というところから、あまり変わっていない。

ということは、核家族化、貨幣経済、都市への人口集中、これらに人間が生物学的に進化して子育てにも対応することは、絶対に無理。両親だけで子育ては、出来ないのだ。

不自然なことをしてるわけだから、産後うつだって、なって当然みたいな気がしてくる。

保育園も、仕事してなくても、本当は利用した方がいい。なぜなら、子育てしていると仕事してない母とその子が孤立するほうがスタンダードな社会だから。

ということで、子育て支援政策、もっともっと必要だと思います。

いやむしろ、一旦少し前の生活に皆戻らない?と個人的には言いたい。

冗談はさておき、子育て世代が声をあげろとかよく言われるけど、その余裕がないんじゃと言い返したい。みんなで考えよう。高齢関連の政策だって、高齢者が声をあげろと言われても、高齢者は喜ばない筈だ。多数決では勝つんだろうけど。

だらだらと書いてしまったのでこのへんで。

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