夫婦円満の秘訣は、幻想を捨てること。
結婚生活には、憧れがある。しかし、これは長く続かないことが多い。
いざ一緒に暮らしてみると、思った通りにいかないことが沢山出てくる。
なぜか。
憧れていたものが手に入ったというのに。
私は、その原因は、お互いが相手についての理想(幻想)を持ったまま、一緒になるからだと思う。
それが幻想だということに、気づかないからだと思う。
なんだよ、夫って、妻って、夫婦ってこういうものだろ。こうじゃなきゃダメだろ。俺のほうが、私のほうががんばってる。あなたは全然わかってくれないetc...
で、ケンカになる。
ケンカになると、相手を負かしてやりたくなり、ちょっとオーバーなことも言ってしまう。大抵、それは言った人が思っていた以上に、相手の方はショックをうける。で、相手も反撃したくなり、負のスパイラルにおちいる。
じゃあ、こうならないためには、どうしたらいいか。
それは、ありのままの相手を、ありのままの自分を、まずは受け入れることである。
暮らしてみると、ああ、この人こうだったんだ。ああ、わたし意外とこうだったんだ。と、明らかになることが多くある。
それをちゃんと受け入れられると、「じゃあ、2人でうまくやっていくにはどうしようか」という話になり、話が前に進む。
これを冷静に出来ないのは、やはり理想の結婚生活への憧れ。これをなかなか、皆、拭い去れないのだ。気持ちはわかるが、相手をコントロールすることは出来ないし、出来たとしてもつまらない。また、理想の相手などという、何処にも無いものにいつまでも目を向けていても仕方がない。
考えてみてほしいのだが、自分もパートナーも、環境も日々変化していくなかで、自分に常にぴったり合う相手なんて、本当にいるだろうか。
2人の関係も変化していく。例えば友達→恋人→伴侶→戦友→相棒といった具合に。
自分が常に心地良いようにぴったり合わせてくれる相手は、存在しないと私は思うのだが、どうだろうか。
また、予想と違うということは、良いことでもある。
裏を返せば、思いもよらない、パートナーの良いところを発見できるということでもある。相手を変えるより、自分の視点を変えたほうが、明らかに楽だ。
あとは単刀直入に、2人で気持ちのやり取りがちゃんとできるかだ。
私達は過去に、喧嘩したら手紙を書くというのをやってみたことがあるが、これがなかなか良かった。
勢いで言い過ぎたりしないし、書いているうちに気持ちがスッキリしてくるもんだから、とてもうまくいった。喧嘩せずに話しあいたい夫婦にはオススメの方法である。
合う合わないというより、その気になれるかどうか。その気になれるのなら、それは好きってことなんじゃないかな。だから、自分の感覚に従って相手を選ぶのが、大事なんじゃないかと思う。そのあとはとにかく、自分の中の幻想を捨てていくのみ。
理想の夫婦は、自分の中に存在するものではなく、2人で創っていくもの。
創っていくからこそ、結婚生活は、夫婦は面白い。
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