人生は夢だらけ
皆さんいかがお過ごしですか。
今年はありがたい事に推しのイベントに結構参加出来ており充実した日々を過ごしております。
(自身、北海道に住んでる故イベントに参加する度に飛行機代、宿代、交通費、お土産代などにお金がかかり貯金が物凄いスピードで減っているのは果たして良い事なのか悪い事なのかはさておき)
仕事も最近は推しの為、そして我が家にいる愛猫の為にとせっせせっせと働いていますが如何せん何だかやる気がない。毎日同じ時間に出勤し同じ業務をして同じ時間に帰る、そして時々残業をする…の繰り返しで最近時々ふと記憶が飛んではて?あれ今これどうやって入力した?ん?これ昨日の記憶か?など分からなくなる時がある。飽きっぽい人間に毎日同じような仕事を毎日続けるということが最初から向いていないと分かっていながら気付けばもう8年程同じ職場にいる。
現在自身の都合により正社員では無く契約社員として働いているのだが、部長は何故かやたらと正社員にならないかとまるで猗窩座のように勧めてくる。しかし如何せん大手企業ながら将来に不安しかない会社でこの泥舟に乗り続けるのは危ないのでここ会社の正社員という名の鬼にならずに転職活動をせねばと思いながらも人間関係は良いためなかなか離れられずにいるという優柔不断というかなんというか…。
そんな日々を送っている中で先日ラストマイルという映画を見に行った。
私は4年前にMIU404というドラマに人生を良い意味で狂わされた。そしてその世界を生きていた機動捜査隊のメンバーが映画に出てくるというのを知り、またあの世界に飛び込めるんだ!というなんとも不純?な動機で映画館へ足を運んだ。
結果、素晴らしい映画だった。もちろんお目当ての現在を生きている…正式には昨年の冬か。404バディを見れて嬉しかったし、岡田将生さんのお顔を大スクリーンで摂取したため美の暴力という名の往復ビンタを食らったというのもあるが、内容がとにかく今の私には突き刺さるものだった。
内容はネタバレになるので割愛しますが私が映画を見て思ったのは生きている中で何が起きるかなんて誰にも分からないし、そして例えどんなに偉い人でも社会の駒に過ぎない事、そして世界は誰かのおかげで動いている事。
私の仕事の内容的にもこの映画の世界観が自分と重なりエンドロールが流れた瞬間、突然涙が溢れ止まらなくなり号泣して後ろの席の方をドン引きさせてしまうという失態を犯した。恥ずかしかった…。
私は日頃から他人の影響を受けやすい。自分の芯はブレずに持っているつもりではあるけれどドラマや映画を見るとその世界に行ったきり暫く帰って来られなくなるためなるべく観ないようにしているのですが、この映画は本当に観て良かった。
それから1週間ほど経ったけれどやっぱり映画の世界に囚われてしまったので、突然頭の中で思い出してはあのシーンのあれは…などと考察していたりする。
そして映画を通して今、自分の生きている世界を見ていると改めて自分の暮らしは誰かの頑張りで成り立っているんだなと色んな仕事をしている人を見る度に心の中で手を合わせ合掌している。
話は映画から推しの話へ。
8月29日、推しのトークライブへ行った。
当日の昼に東京に着いて次の日の昼、北海道へ帰る日程にした。なのでこの文章は帰りの飛行機の中で書いてます。
29日はまず飛行機が遅延で1時間弱遅れ、ホテルのある駅まで辿り着いたら外は土砂降り。トークライブに間に合わないかもとタクシーを拾いホテルへ。ホテルのフロントの方が外国の方だったのだが物凄く親切に対応してくれて、ちょっと泣きそうになった。遠路遥々自分の国から日本に来てくれて見ず知らずの女に仕事とはいえ、北海道?遠いところからありがとうございますとか雨ですが大丈夫ですか?などちょっとした心遣いというか、逆になんかこんな女が泊まってすみません…っていう位丁寧な対応だったので、近いうちに泊まったホテルのレビューを書いてこようと思う。
そしてホテルで色々支度をしていたら案の定時間が予定よりもかなり過ぎていて今度はライブの開場時間に間に合わないかもと土砂降りの中荷物を持って駅に向かうけれど、雨は凄いしこの時点で焦ってしまい駅まで辿り着けないし、歩いてたら靴紐解けるし、雨のせいで蒸し暑く汗だくでまるでずぶ濡れ野良人間みたいな気持ちになりお豆腐メンタル1級の資格を持つ私は絶望していた。
そこでもう駅まで行くのは諦めてタクシーに乗ろうとタクシーを停めて新宿から阿佐ヶ谷まで走ってもらった。
本当は遠征するたびに事前にこの時間にこの電車、この時間にホテルに到着など毎回細かく予定を組んでから来るのだがもう出発する飛行機が遅れた時点で予定が狂った為、どうしていいか分からなくなってタクシーの中でため息をついたり泣きそうになっていて今考えると32歳のくせに恥ずかしい。穴があったら入りたいという気持ちでいっぱいだけど木曜日の18時を生きていた私はもう切羽詰まりまくりだったのだ。
運転手さんはそんな私に何も言わず、それに最後裏道を走ってくれたおかげで何とか開場の時間に間に合った。場所が商店街の中にある為ちょっと手前で降りたんだけどそこの会場の行き方も親切に説明してくれてそこでまた泣きそうになる。
帰り際本当に遠くまで運転してもらってありがとうございましたとお礼をしてお別れをした。
本当に運転手さんあの大雨の中ありがとうございました。
無事に間に合った私はトークライブといつも仲良くしていただいている方たちと楽しくお話出来て結果とても幸せな日になった。終わりよければすべて良し!ってやつ…?
こんな私にいつも現場で会うたびに話しかけてくれたり、お菓子をいただいたり気を遣っていただいたりと本当推しも良い人達だがファンも良い人ばかりで恵まれた環境にいるなあとトークライブ帰り、心許ない折りたたみ傘を差しながら雨に打たれひとり考えていた。そして雨が降る度にこの日の色んな事を思い出すんだろうなとも思ってみたり。
ついいつも自分はひとりぼっちなのだと錯覚してしまい、物凄い喪失感や虚無感みたいなものに苛まれ夜中に絶望する時もあるけれど映画とトークライブのおかげで少し変われた気がする。
確かに仕事は毎日同じ流れだけれど実際よくよく見ると流れ作業でも内容は日によって全然違う。だから全く同じ日というのは無い。
業務量が少ないときもあるしやたらめったら多い時もある。でもその私の1日1日が世界の誰かの笑顔の為になっているとしたらと考えるとしっかり背筋を伸ばさないといけない。
基本やる気は無いが真面目には取り組んではいる。お金が発生している時点でそこはちゃんとしないとという自覚はあるからね。仕事するからには手抜きはしたくないという強い気持ちはある。やる気が無いだけで。そう、やる気だけが無いの。今後もやる気は見つからないかもしれないけれど見知らぬ誰かの幸せの為になるなら頑張れるかな。
そして挑戦する事に年齢とかあまり関係のかも。やりたい時にやらないと勿体無いし、後悔もやらない後悔よりやってから後悔したいなと。
トークライブで推しが悩みながらも一生懸命チャンスを掴みとっている姿が凄く格好良くて一般人の私と芸能人の推しを比べてはいけないけれどそうやって人間臭くというか少しずつ努力が実って次へと進む姿に更に応援したいという気持ちが高まった。
本来は別にこんな文章書くつもりは無かったのに何故か帰りの飛行機の座席に座った瞬間に文字が頭の中を駆け巡り、こうして書きなぐってしまったので多分読みづらいと思います。
私は人間なので今日のこの気持ちは日が経つにつれて薄れていき忘れてしまうかもしれない。そしてまた自分の仕事の単調さに絶望するかも知れない。だけれど少し前に見た映画のように。8月29日に会ったホテルのフロントの方やタクシーの運転手さんのように。そして推しのように。また今もどこかで働いているすべての人に感謝しながら明日もまた社会の駒として誇らしく現実と闘っていこうと思う。誰かの誰かは自分。
自分も誰かの為になれるように頑張れたら良いな。
やる気は無いけどね。
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