インドに行ってきました(5)

早朝アーグラに行く為にバラナシの隣町ムガルサライにある何ちゃらと言う駅で待機。

基本インドの列車は出発予定時刻の2〜3時間、遅い時は6時間遅れで出発する(昔はもっと遅れてたらしい)ので、のんびりホームで待っていたら3時間遅れぐらいで到着。

列車に乗り込みアーグラへと向かう。

列車と言えば書いてなかったが、ブッダガヤからニュージャルパイグリに向かう列車で

『俺は一人でこんな遠い所にきちまった、、、俺は孤独な旅人だぜ、、、』

と、顎に手を当てて気取って窓を眺めていたら線路沿いにいた子供達に砂利を投げられて顔にめっちゃ当たった。
幸い目に入らなかったから大事には至らなかったが。
クソガキめ、なんて悪戯してくれるんだ、日本の星の王子さま甘口カレーを食べさせて悶絶させるぞ。
と思いましたが、列車は止まらず走り続けるので怒るのを諦めました。
しかし本当に危ない。インドに限らず一部の国では悪戯で子供が電車に目掛けて砂利をぶちまけるらしい。
みなさん外国に行ったら、列車内の窓際で気取る際はお気をつけください。
日本ではまずそんな事無い。昔はあったのかな。

インドの寝台車には1等、2等、3等、SLと言うクラスがあって、SLだけエアコンが無く簡易的なフラットシートがあるだけのタイプである。
多くの人は基本SLを予約するであろう。
俺もこの様に横たわって寝て移動していた。

長距離移動なので物売りや、食べ物売り、『パニ〜パニ〜(パニとはインドで水の事)、チャイチャイ〜(皆さんご存知のインドの紅茶)』と言って飲み物を売る商人が廊下を往復している。

これだけなら別にどこの国でもあり得るのだが、インドの列車は一味違う。
両足が無い人がローラーが付いてる荷台に乗って物乞いをしていたり、小さい子が訳の分からない太鼓をでたらめに10秒ぐらい叩いてお金をせびってきたり、謎の占い師風の男がぶつぶつ言いながら変な粉をみんなの顔に付けようとしたり(みんな嫌がってた)
とてもユニークである。

アーグラー行きの列車は特段に面白い事は無かった。
強いて言うなら、向かいのシートにいた話した事もないおじさんが俺の本を勝手に読んでいた事ぐらいだ。

何時だか忘れたけど深夜にアーグラに到着した。
アーグラ駅からまたオートリキシャーを捕まえて市街地に向かった。
が!アーグラ市内はお祭り中で人が多過ぎて先に進めなかった。

バラナシの時と同様市街地一歩手前で降りた。
と言っても一瞬で宿街に着いた。
宿も一瞬で確保してお祭りに参加した。
確か時期的にガネーシャの生誕祭だったと思う。みんな大はしゃぎ。そこで18歳ぐらいのとある少年と出会った。
若いからか、彼はあまり英語は話せなかったけど、下ネタの英語はやけに詳しかったので下ネタでふざけ合っていた。彼の仲間も集まってきた。

「タージマハールの敷地内に入れるから一緒に行こうよ!」
と彼らに誘われたので入ろうとしたらインド人しか入れないとの事。
そこで彼らと別れる事になってしまった。仲良くなった下ネタくんとFacebookを交換してバイバイした。
あれから4年。あんなにあどけなかった下ネタくんが超お兄さんになっている。4年しか経っていないのに若者はこうも変わるんだなと思った。

宿に帰って寝て、翌朝念願のタージマハールに向かった。

確か入場料がインド人は80ルピーぐらいで外国人が1400ルピーぐらいだった。
高過ぎだろ!!まあ観光地だしあのタージマハールだから仕方がないよね。

タージマハールは本当に素晴らしかった。
と言うか地球にやっぱりあったんだねと思いました。

土足厳禁だけど、裸足だと地面が暑過ぎて火傷するからスタッフに渡されたビニール袋を靴履いたままの足に被せて場内に入った。

真っ白でした。装飾も繊細で綺麗でした。
タージマハールは皇帝シャー・ジャハーンが王妃の為に作ったお墓で御座います。

タージマハールの後はタージマハールから少し離れた場所にあるアーグラ城塞に行った。

いやこのアーグラ城塞デカ過ぎる。迷子になるレベル。そして場内の庭園が美しい。
タージマハールの白に対しこちらは土色。
アーグラ城塞はムガル帝国時代に築かれた王の住む城塞である。

何か知らんけど若者と仲良くなったので写真を撮った。インド人の若者カッコいいよね。

アーグラ城塞を観光し終わった後はひたすら市街地をふらふらしていた。
これが観光のメインである。

しかしアーグラはバラナシやコルカタと比べるとしつこい客引きや売人が全然居ない。
良いんだか悪いんだか。少し寂しい気もした。

路上でチャイを飲んでいたら一人のお爺さんが話しかけてきた。
どうやらそのお爺さんリキシャーの運転手で一週間ぐらい客がいないらしい。
家族を養ってるからこのままじゃ大変だからいろんな所案内するからリキシャーに乗ってくれないか?と言われた。

俺は既に観光名所は回っちゃったしあとは自分の足でフラフラしたかったから断ってしまったんだけどチャイを一杯ご馳走させていただいた。Good luckと言って別れた。

アーグラではこれと言って特別面白いことが無く、無難に過ごした。
アーグラから3時間ぐらいかけて列車でインドの首都であるデリーに向かった。
次はデリー編です。

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