中華ドルヲタがKPOPドルヲタに出戻りした話
①巧みなストーリーテリング
これが一番衝撃的だった。アイドルコンテンツでここまでストーリーに対して執着をしてるのきっとKPOPしかない。
特にビッヒ(HYBE)とSM。心理学・哲学・倫理・科学・物語を歌、アルバム、MV、衣装の中に組み込んで視覚的・聴覚的に伝えてくる。
BTS、TXT、ENHYPENはレベチ。
ビッヒは変態なんか?と思うくらい(褒めてる)
[追記]
興味ある方はENHYPENのアルバムの中のシェイクスピアとの出会いこちらを読んでみてください。
日本語で書いてあるけど何言ってるかわからない。
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BTSの作品がストーリーテリングで有名なのは知ってたからビッヒが変態なのは知ってたけど、SMもだった。
SMCUの存在を知ってからここもやばいこと知った。aespaのKWANGYAが登場した頃からやばい匂いを嗅ぎつけていろいろ漁ったら、
EXOデビュー当初からど変態だった。
本当にアイドル産業の領域ではない(笑)
②ステージの質・ステージに関するコンテンツの多様さ
2160p聞いてないって。画質どない。
カメラワークもすごい。
ダンスに合わせたカメラの動かし方はもう達人技。
あとはチッケムって一言で言っても、FACECAM?のような입덕직캠(顔だけフォーカス)とか最高でしかない。これぞ痒い所に手が届くもの。横画面で見た時に、画面いっぱいで見れる。推しの顔がよく見える。
これもKPOPオタクからしたらごく普通のことかもしれないけど、中華ドルヲタしてる時は1年に4つ、480pのチッケム提供されて終了...(サバイバルに出たときのみ)
私みたいにDNAにアイドルのステージ見ないと死んじゃう遺伝子が組み込まれてる人間からしたら本当に聖地。
Kドルは泉。
あとは音楽番組以外にもCHOOMみたいに、
余計なもんはいらん!本人と綺麗な照明と高画質だけで十分! ていう絶妙な引き算ができたステージコンテンツも最高。ダンスコンテンツ?まあとにかく。
③アイドル本人たちの音楽に対する真剣さ
これはTXTを見ていて感じたこと。
BTS、セブチ、スキズみたいに 自主制作ドルみたいな修飾語がついてたり、楽曲を1から作るようなグループはファンじゃなくても本人たちの音楽に対する熱が伝わってくるんだけど、NCTとかTXTとかどうしてもオタクにならないと見えない部分ってのがあった。
他にも音楽にマジなKPOPアイドルはいると思うけど、
どうしても事務所側が作り上げた型にアイドルをはめる方式のイメージが強い。実際はそうじゃなくてもそのイメージが払拭出来ていないのはKPOPのよくないところだと思ってたけど、ファンにわかってもらえればそれでいいのかな?
私がハマったのがTXTだったからTXTの凄さを知れた。
ボムギュが「作曲とかで必要になってくるからピアノ習いたい」って言ってたの聞いてビックリした。
ちゃんと音楽と向き合ってるんだなあって。ってここでやっと伝わってきた。
NCTは確か悠太がマークについて話していて、その時知った気がする。「メンバー本当すごいんですよ。マークとかすごく忙しいのにちゃんと好きな音楽ジャンルを研究して〜」みたいな。
かなり前に見たので間違っているかもしれないが。
もちろん歌・ダンスを死ぬほど頑張ってるのは知っていたけど、音楽そのものに対する追求ってそもそもアイドルがやる範囲とは思わなかった。
アーティストとしての欲があるからこそ、自分のやりたい音楽を見つけながら、それをしっかりと音で創造できるように頑張っていたのよね。(伝わりやすくするために、アイドルとアーティストあえて区別したけど普段はそんな意識して区別してない)
素直にすごいなあって。私だったら目の前のことで精一杯だったり、現状に安住してしまいそう。
確実にKPOPの基準と、消費者の期待値が高くなっていたのを感じた。
④プラットフォーム
事業をわかっている。時代をわかっている。オタクをわかっている。ウィバースもバブルも、オタクとアイドルの距離がグッと縮まったよね。
これは私がKPOPオタクしてる時には完全になかったもの。ツイッターやインスタでのファンとのコミュニケーションとは少し違って、閉鎖的だからこそロイヤリティが高まるというか。
パンPDが口酸っぱく言ってる連結(アーティスト対ファン/ファン対ファンの連携)が、まさにここで行われているんだけど、こういうのも目先の数字だけ見てちゃ生まれない思考。エンタメの本質と時代の流れを見抜いてこそ導き出せる答え。
[追記]
ふと思い出したけど、コンカどこに消えた???
本当に数年前までは韓国語だけで書かれた入会案内文をなんとか解読して入ってなかった?
今も大手じゃなかったら使ってたりするのかな?
とにかくコンカはメジャーな手段ではなくなったよね。
あと翻訳機能もついてるから別に韓国語できなくても十分楽しめるようになってる。
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⑤技術との融合
上の話とつながる部分。
KPOPが10年前にYouTubeを利用して世界発信を始めて成功したのは有名な話だけど、今のKPOPはちゃんと10年後を見つめてた。
第三次産業:インターネット
第四次産業:ai、iot、ビッグデータ
この技術革新を完全に見逃さないでやってる。
ビッグウェーブが来る前に先取りしてる。
今YouTube参入してる日本のアイドルはこの先どうするんだろうって思っちゃうけど、まあそれはそれで。
独自のプラットフォームを作ったのもそうだし、
aespaのコンセプト自体がもう時代を飛び越えてる。
AIアバターをアイドルと融合させる発想。
ああ、時代もここまで来てたかあ...って出戻った時に悟った。
今KWANGYAも絶賛研究中だけど、AIに関する倫理を歌やショートムービー(ドラマ?)で繰り広げている様子。
やっぱ変態だ。
[追記]
TXT直近のMVにもメタバース技術を使ってるようです。メタバースがなんなのかしっかり理解してないですけど、仮想空間とかその辺らしい。やっぱりエンタメと新技術の融合は必要不可欠。
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⑥ファンダム名の連呼
これは出戻りした当初ヒョンジンのVライブを見て気付いたこと。
今は慣れたけど、出戻りした当初かなり衝撃的だった。
ファンダム名をつけるのがいかに大事かもしった。
主語が「ステイ(スキズのファンダム名)」から始めることがものすごく多い。
「ステイはちゃんとご飯食べた?」「ステイは最近何してるの?」「ステイはどう思う?」みたいな。
きっとKドル文化に慣れ切ってる人とかは気付きにくい部分だと思うけど、このファンダム名連呼は凄いね。
所属感を与えてくれるし、どこかで繋がってるような連帯感ももたらしてくれる。
もちろん中華ドルにもファンダム名ってのはあるけど、少なくとも私の歴代推しは連呼しない(笑)
主語は基本你们
あとはそのファンダム名に価値があるというか、信用できるような、目には見えない重さを感じた気がする。これに関しては完全に私の主観だけど。
ファンダムに名前つけて常にコミュニケーションとる事がいかに大事かはBTSとARMYがしっかり証明してる。
⑦怒涛のコンテンツ供給
最後にこれ。暇がない。一日もファンを放置しない。
出戻りしてまる一年経ってないから様子見だけど、ファンに暇を与えないよね。
SNSだったり、VLIVEだったり、その他コンテンツだったり、全然暇がない。
毎日どこかからか湧いてくる。
これもKドルファンからしたら慣れ切ったことかもしれないけど、中華ドル...てか中華ドルを目指す練習生...当たり前に練習室にこもってるからコンテンツなんてない。
これは私が練習生を推してるのが問題だけど、それにしてもKPOPは多いよ。多すぎだよ。
こうやってKPOPはオタクの生活に入り込んで、
オタクの生活の一部になっていく。
恐ろしい!!!
まとめ
私がコンテンツを専攻してるのもあって、エンタメ・メディア・コンテンツの本質について学ぶことが多かったんだけど、それを学んでからもう一度KPOPを振り返ったらとんでもなかった。このとんでもなさを言葉にして伝える能力が私にないことが残念です。出直してきます。
顔好き!歌好き!で見るのも楽しいけど、いろんな学問と関連してるから、自分の得意分野からKPOPを見つめてみるのもすごくすごく楽しいと思います!
ありがとうございました。
[追記]
これは中国アイドルとの比較ではないです。kpopがすごい!と感じた時に「なんでそう思ったか」の理由として「中華ドルヲタをしてた時はこうだったから」というような理由付けとして比較っぽく書かれてる部分があることはご了承ください...
ちなみに私もまだ片足は中華ドルの沼に浸かったままです
[追記の追記]
私の個人的な感情に沿った記事をいつか書くと冒頭でも言いましたが、なかなか出せずに下書きに眠ってます。ほとんど私個人のお話だし、これが中華ドル全般の話でもないから、中華ドルヲタをやめた理由!って堂々と出していいものじゃないかもなあ..と思ったからです。それでも所々共感してもらえる部分はあると思うので、そっと下書きリンクを貼って置きます....よかったら読んでみて、「わかるよわかる」と頷いてやってください...。こちらです↓
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