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Reporting on Environmental Progress for 2017

私たちCafé Importsは、自らの持つ社会的、経済的そして環境的責任を重く受け止めています。その責任は私たちだけでは地球を救う事は出来ないと気付かせてくれます。Café importsのグローバルな事業を通じて、あらゆる取り組みへの改善を行う事が出来ます。それは生産地での社会的活動の促進することを意味し、生産者に品質に応じたプレミアム価格を支払うことや、生産者への融資、そして日常業務における環境への影響を最小限に抑えることが含まれています。私たちCafé Importsは、【進歩】という言葉で行動を表し、日々改善に取り組んでいます。

私たちの環境保全活動の観点で、毎年掲げるゴールは【私達が今年何を達成したのか】また、【より良い方法で環境への影響を減らす事出来るか】を見極める為に用います。スペシャルティコーヒーの輸入業者として、私たちのビジネスの基盤は、現地訪問やコーヒーの輸送に大きなウエイトを占めます。そして私たちは運輸業界が世界の温室効果ガスの約30%を排出している事を認識しています。
また、4ヵ国に構えた私たちのオフィスの電力使用量がどれ程環境に影響を与えているのか認識しています。計43名が車でオフィスに通勤しており、20マイル(約32キロメートル)の通勤で、毎日二酸化炭素を大気中に排出している計算になります。私達は世界中を飛び回る買い付け担当や、海上貨物やトラック、貨物列車など世界中から高品質なコーヒーを届ける為に、多くの環境汚染の原因を抱えており、関節的には公益の設備、従業員の通勤問題や、ゴミ問題も抱えています。

私たちが一つずつの原因を見直し、理解する事によって炭素排出量を根本的に見直す事が出来るようになります。その後、初めて解決方法へのコストや、改善計画についてもプラン建てする事が出来るようになります。

2005年Café Importsのカーボンニュートラルへの取り組みは始まりました。当時カーボンニュートラルは比較的新しいコンセプトで、特に小規模な会社にとっては尚更、目新しいものでした。【Trees for the Future】は土壌を活性化させる事を目的として、1989年に設立された国際的非営利団体です。コーヒー生産者に木の苗を提供したり、栽培のトレーニングや計画の支援等を行っていたり、1億1500万本以上の木を世界中に植える事を目的として活動しています。
Café importsは【Trees for the future】と提携し、80,000本の苗を中米に植えるために購入しました。EPA【Environmental Protection Agency】の研究声明によると、熱帯に生えた1本の木は1年にして50ポンドの二酸化炭素を吸収し、約40年間の寿命に渡り継続されます。そしてその40年間で1本の木は、大気から約1トンもの二酸化炭素を空気中から吸収する計算です。もちろん全ての木が40年間活動し続けるというわけではありません。早く枯れてしまう木もあれば、長寿と呼ばれるほど成長する木もあるでしょう。この生存率から、1本40年以上成長する木を栽培する為に、5本の木(5/1の確率)を植えなければなりません。さらにTrees for the futureの力を借りて私たちは輸入事業関わる全ての炭素排出量を測定しました。1年間に1300トンもの炭素を排出している計算で、その結果から私たちは熱帯に植えられた80,000本の木によって、2016年のCafé importsはCarbon Neutral【炭素中立】となる予測を立てました。

会社として出来る炭素排出量の相殺方法はいくつかありますが、実際に木を植える事が炭素を隔離してしまう上で一番効率的で費用も抑えられると確信し、行動しました。木には炭素貯蔵庫としての働きのほかに、野生生物の生息地としての側面、木陰、土壌保持、景観の美しさ、そして植樹に携わる人たちへの雇用の促進等の側面も持っています。

2015年5月もう一度、私たちは事業によって排出される炭素量を調べました。過去10年間でCafé importsの従業員数は10人から43人へと拡大しており、それに伴って私たちは10,000スクエアフィートの倉庫兼オフィススペースから、63,000スクエアフィートの倉庫と10,000スクエアフィートのオフィスを併せ持つ自社ビルへと移動し、更にドイツ、オーストラリアそしてコスタリカに自社オフィスを持つまでに成長しました。その結果、チームや事業の成長と共に輸入量、出張費用、必要経費そして炭素排出量も増加していきました。

現在オンライン上には沢山の炭素排出量の計算式が存在していますが、中には信憑性に欠ける物も存在しています。ここで最も重要な事は、データの出典に注目する事です。私達は出来るだけEPAやForest serviceを始め世界的に認知度の高いデータベースを基に計算しています。海運にて輸入される全てのコンテナの移動距離を計算し、港から倉庫に至るまでの全ての鉄道、トラックの走行距離を計算しました。さらに現地への買い付け、オークションやお客様の移動距離も計算し、オフィスや倉庫での必要経費、イベント、備品、従業員の通勤や地域からのデリバリーサービスも含め全てを算出しました。計算数値の正確さに自信を持ち、2016年に向けて如何に炭素排出量を減らしていくか合理的に考える事が出来ました。
コンサルタントによると、排出量の75%は輸出入また出張によって構成されているとのことですが、実際に輸出入頻度や出張を減らす事は困難です。1つの対処として70%の陸送をトラック輸送から鉄道輸送に変更することで、二酸化炭素排出量を大きく減らすことが出来ました。更に10,000ワットの太陽光発電システムを駐車場に導入し、年間の電力使用量から毎年7,000kgもの二酸化炭素排出を相殺しました。
更にEmployee Commuter Reward programとして自転車通勤やライドシェア、公共交通機関を利用する事や健康的な生活習慣を斡旋する取り組みも始めました。2016年を通して、171MTもの炭素排出量を減らす結果となりました。

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カーボンニュートラルの維持
2017年のCafé Importsによる努力で、コーヒーが搬入されるまでの工程全てで、カーボンニュートラル(炭素中立)になっている事を約束します。
そしてCafé importsは、新しい事業【Trees, Water & People】を発表し、誇りに思います。【Trees, Water & People】(以後TWP)は植樹や料理台作りを始め、1998年より中央アメリカの人々の生活の質を上げる為に活動してきました。
TWPの自然環境を保護しながら人々の生活の質を上げるというミッションは、Café importsの存在意義や事業の見本となっていました。TWPは共同出資者のリチャード・フォックスが代表を務め、彼は長い間林業や天然資源保全業界に従事していた経験から、Café importsの環境保全活動のパートナーを探すにあたり、プロジェクトの成功事例、事業の透明性や追跡可能性も重視しました。TWPと共同し、先述の項目を兼ね備える事ができ、2018年私達の炭素排出量は、TWPと共に管理し、環境保全に対するプロジェクトとして、メイン事業である【生豆輸入そして販売】における、必要経費として認識しています。これらはCafé importsが環境問題に対しての取り組みの必要な投資として考えており、私達が販売するスペシャルティグレードの生豆の価格には反映されません。
TWPと共に私たちは生産者の生活水準を上げ、ホンジュラスの高地で植林活動をしています。ホンジュラスにあるコマヤグア県にて、気候変動や貧困そして食料危機と戦う12団体の約220人もの生産者と共にプロジェクトを動かしています。現地の企業は2013~2014年に渡りコーヒー農園に多大な被害を及ぼした、ロヤカビから立ち直る為に奮闘しています。TWPの植林プログラムを通じて、私たちはコーヒー農園の多様化を図る為に7500本の果物とナッツの木を植え、マツノキクイムシによって多大な被害を受けた森を救うために、7500本の松とオークの木を植えました。

熱帯雨林保護活動に加えて、20個の調理用ストーブをコマヤグアのコミュニティに寄付する予定です。このストーブはTWPによってデザインされ、家の中の空気を綺麗な状態で調理が出来ることや、直火式での様々な調理が可能で、熱帯雨林の森林資源が調理への燃料として使用されることを防ぐ目的もあります。TWPは1998年より70.000台以上のストーブを導入してきました。Café importsはカーボンニュートラル(炭素中立)な会社であることを誇りに思い、TWPという影響力のあるパートナーと共に、活動出来る事を幸せに思います。

環境保全活動を継続して行う為に


リサイクル
CaféImportsはプラスチック、紙、段ボール、ガラス、金属類すべてにおいてリサイクルを行っています。
私たちは地域の廃棄物管理会社と提携して廃棄物を処理しています。加えて、近くの業者と協力してフィルムやビニール袋のリサイクリングプログラムも行っております。従業員の管理や協力もあって、私たちは1年で7000ポンド(3.17トン)もの廃棄物をリサイクルしています。

コンポスト(堆肥利用)
Café importsでは現在、従業員が管理するオンサイトの堆肥化プログラムがあります。全ての分解性食品くずやコーヒーかす、および有機材料は裏庭にあるコンポストへ直接投入されます。2016年、私達は4000ポンド(約1.8トン)もの有機廃棄物を、家庭菜園で使う事の出来る健全な肥料へと生まれ変わらせました。

エネルギー効率の高い照明への変更
現在の取り組みとして、エネルギー効率の高い照明(LEDライト)への使用切り替えがあります。10,000フィートにも及ぶオフィスと研究所(ラボ)の照明をLEDへと切り替えました。LEDライトは従来の電球よりも70%少ないエネルギーで点灯し、20倍長持ちします。そして新しい倉庫では全てモーションセンサーの照明を使用しており、私たちが特定のエリアで作業をする際のみ点灯し、電力使用量を各段に抑えることが可能です。

地球にやさしいコピー用紙
私達は出来るだけ紙の印刷をせず、全てコンピューター上で電子的にやり取りを行っていますが、それでも印刷が必要な場面もあります。その際、café importsで使用するコピー用紙は全て、Forest Stewardship Council(森林管理協議会)の認定を受けています。FSCは生産現場における環境への影響を基準に設け、その基準を満たした製品のみに認証を与える機関です。

プログラムへの貢献にて表彰
Café importsでは公共交通機関の利用、徒歩や自転車での通勤などの、二酸化炭素排出を減らす為に尽力した従業員に対して、現金報酬を行っています。このプログラムの目的は炭素排出量削減、交通渋滞の緩和、車の修理費の削減そして健康的な生活習慣など、さまざま取り組み目標が組み込まれています。

太陽光発電
2014年の始め、私たちの拠点であるミネアホリスで、どのような新エネルギーを生み出すことができるか模索していました。そこで、まず私たちは太陽光発電パネルを屋根に覆う事を計画しました。それは太陽光発電が環境に優しく、生産量の特定も可能で、静かで発電効率も非常に良いという理由です。これは私たちが再生可能エネルギー利用の取り組みに向けての最初の一歩となりました。
何週間も、何カ月にもわたり計画を練った後、エンジニアの報告を確認すると私達のオフィスは構造的に、パネルの重量に耐える事が出来ないと分かりました。この報告には非常に落胆させられましたが、それでも決して諦めませんでした。Café importsは可能な限り、全てのオプションを利用し、オフィスに太陽光発電の電力を届けたかったのです。パネルが十分な高さにある限り発電に問題が無いので、裏庭の土地を少し削りパネルを設置する事にしました。結果として10,000ワットのポールマウント型のパネルとなり、それは当時その型のパネルではミネアポリス内で最大の物でした。
太陽光発電の導入により1日平均で50kWh、1年にして7トンものCO2排出が抑制出来る計算となりました。ミネアポリスは太陽光発電について非常に推進的で(支持者も多い)、住民や企業はパネルを他の都市に比べ、簡単に導入出来ます。この発電システムが私達の電力全てを賄う事が出来るまで、約25%もの電力を裏庭に設置した36のパネルで、補う事が出来ました。

私達は太陽光発電にかかる費用がここ数年でかなり下がっている事に目を付けていました。より多くの人が導入する事により、機械の価格はどんどんと下がっていきます。その結果多くの電力会社はインセンティブと共に参入し、実行可能な石炭由来の電力発電の変わりになるとして、太陽光パネルの設置に謝礼や返金をする様になります。多くの企業や家庭(家)が経済的に太陽光発電に協力する事によって、費用は継続的に低下していくのです。Xceal energyによる30%ものインセンティブ、減税、さらに月々の電気料金の低下も経済的に助けられます。私たちは2020年までにはシステム導入にかかった費用を完全に相殺する事を目標としています。

2017年における認定の継続

私たちは販売するコーヒーと共に、環境保全の斡旋、企業倫理、生産やサプライチェーンの透明化に関するプログラムの認定を受けています。そこにはOrganic coffees, Fair trade, Fairtrade USA, Rainforest Alliance そしてNon-GMO project verifiedも含まれており、生豆の輸入商社としてこうした認証を所有する責任があります。そして私たちの倉庫から出入りするコーヒーが認証を継続しながらサプライチェーンの次の段階に移行する為にも必要な事です。2002年以来、アメリカにある私達の倉庫は、ミネソタの倉庫作物改良協会(MCIA)よりオーガニック認証のロットを取り扱う許可を得ています。2015年、Café imports Europの施設と倉庫は PCU Deutschlandそしてイギリスの Organic Farmers & Growers (OF&G)よりオーガニック認証のロットを扱う許可を得ております。

ここでは私たちの事業において、環境保全の為に取り組んでいることを紹介させて頂きました。改善の余地はまだあるとは思いますが、私たちは自分達が環境保全のための行いに誇りを持っています。今後も私たちの日々の行動の見直しながら、計画を立て、より良い方向に進んで行ける様に模索する事をここに約束します。


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