SDGsオンラインフェスタ:事例から何を学ぶか
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、先日参加してきた「第3回SDGsオンラインフェスタ」の記事の続きになります。
自分や自社ではどんな取り組みが出来るのかを考えるきっかけ、にしていただけたらと思います。
【官民連携SDGsプロジェクト】発表
地方創生SDGs官民連携プラットフォーム(広範なステークホルダーとのパートナーシップを深める官民連携の場として、地方創生SDGs官民連携プラットフォーム)が後押しする、官民連携型のプロジェクトです。
①は前回の記事になります。
②ミスワールド×埼玉県「街中みんなで子育てプロジェクト」
募集テーマ「こども食堂支援の寄付付き非常食/保存水を買ってもらう方法」
渋谷区の大学生が発案したプロジェクトです。
こども食堂の運営は大変で、食事を作るボランティアだけでは食材費などが賄えないことに課題を感じ、こども食堂支援の寄付金がついた「非常食/保存水」を企業に買ってもらうことを検討し、信用される行政が広報誌に掲載したり後援を出すことによって信用力を獲得できないかと考えました。
また、購入者側にとって寄付付きであれば、フードロスや(売上の一部も支援金になるので、)社会貢献活動にも貢献できるということです。
本来一元管理され、全国に平等に支援される仕組みになっているこども食堂への寄付ですが、埼玉県では寄付金付きの「非常食/保存食」購入者が、地元(埼玉)に、というように指定できる仕組みがあるそうです。
寄付付き非常食/保存水の購入者にとっては、新たな取り組み(新規事業創出)の事例としてもいいですし、Goal1:貧困をなくそう、Goal2:飢餓をゼロに、Goal3:すべての人に健康と福祉を、など当てはまる取り組みも多くありますので、社会貢献・SDGs活動としても良いのではないでしょうか。
【第1回 SDGs提案グランプリ】~決勝~
SDGs提案グランプリとは、SDGsへの関心ある市民の中に斬新な発想が眠っている一方で、企業や自治体はSDGsに向けて何をすべきか頭を悩ませています。そこで市民が大組織だからこそ実現できるSDGsプロジェクトを考え、SDGsを推進したい組織の力を最大化する方法を提案できるイベントがSDGs提案グランプリです。
ファイナリストの中から、3名をご紹介いたします。
1:ミセスコミュニティR-door / SDGsプロジェクトリーダー
【グランプリ】稲垣 可夜子 さん
『ANAホールディングス』×『地球とワタシを美しくする旅へ』
提案元 ANAホールディングス
募集内容
「SDGsに関連した目的や価値を持つ関係人口を増やすような団体旅行」
40代以上の女性をターゲットとしたSDGsツアーで、BIOホテルを利用し、体験、貢献ができ、ホテルを起点としたコミュニティ作りを行えるツアーです。第2の故郷つくりも目的とし、人と人とのつながりや地方創生、ホテルの発展などに繋げていくといった内容のプロジェクトを提案されました。
こちらの取り組みは、Goal8:働きがいも経済成長も
ターゲット8.1 一人当たり経済成長率を持続させる。といったところに該当するのではないでしょうか。
ただ、持続可能な・・・とあるように、一過性のものではダメです。継続的な発展と雇用創出など、次世代に繋ぐ取り組みが重要になります。
2:VOICE(立命館中学校 ボランティア委員会)
【リプトン賞】【ユニリーバ賞】中野 実桜 さん
『ユニリーバ』✕『①茶葉コンポスト ②食べられるパッケージ ③ティーストローとスポイト式パッケージ』
提案元 ユニリーバ・ジャパン
募集内容
「ゴミ問題を解決する(リプトンの)ティーバッグやパッケージのアイディア」
生ごみを1トン焼却処分するには、55Lの灯油同等料が必要とされています。茶葉だけであればコンポストに利用でき、ゴミが出ず、臭くない、コンパクトな取り組みができるのではないかと考えたそうです。
◆食べられるパッケージ
ゴミ0の究極のアイディアになるのではないか。
例として、
①フレーバー付きのオブラート梱包
②フィルター付きのティーストロー
パッケージやティーバッグナシの考えで、ストローに直接茶葉があるなどの提案がされました。
G20で、重要テーマの1つでもある「気候変動や環境問題への取り組み」の中で、海洋プラスチックごみの問題も議論になると思います。
そういった国際関心の高い問題を、次世代が考えて、提案することも重要で、ぜひ実現して欲しい取り組みでした。
ユニリーバからのフィードバックでは、「食べられるパッケージはどんなものがあるか考えたい。(ストローでは)冷たいときはいいが、暑いものはどうするかディスカッションできたらいい。」と前向きな取り組み姿勢も感じられました。
3:NPO法人 日本エコロジーアップサイクル協会
【リプトン賞】木村 俊平 さん
『ユニリーバ』✕『リプトンのパッケージを実用小物にアップサイクルしてゴミを削減しよう』
提案元 ユニリーバ・ジャパン
募集内容 「ゴミ問題を解決する(リプトンの)ティーバッグやパッケージのアイディア」
ゴミになってしまうものを有効なものに活用できないか。
「プラスワンロール(役割)」を掲げ、モノと自分に新たなロール(役割)を与えて、紙やプラスチックをアップサイクルする取り組みです。
木村さん自身が作品を作っており、
作品例:マスク入れ、財布、名刺入れ、手帳カバー、スマホカバー、ストローなど
活動例:講師育成、湘南Vision大学等で講師、鎌倉みんなでアップサイクル、作品寄贈など
こちらも海洋プラスチックごみ問題に直結し、Goal14:海の豊かさを守ろう、Goal15:陸の豊かさも守ろう、Goal12:つくる責任 つかう責任など、様々な取り組みの一例になります。
既存の素材であれば、水に強く加工が楽なので、パッケージをそれ用にポップなものにしたり、加工しやすいように線を付けたりすると、次世代へ夏休みの宿題にも使え、エコロジー、SDGsへの関心も浸透しやすいのではないでしょうか。
【第2回提案先発表】
①サーモス
ペットボトルではなく、水筒を持ち歩きたくなるアイディア
②サブスクライフ
まだ使えるのに捨てられてしまうオフィス(家庭)家具をゼロにするアイディア
③松山SDGsツアー研究会
松山SDGsツアーによるSDGsの学びの総量を最大化する方法
④FSCジャパン
FSCマーク普及のアイディア
と、このようなアイディアが募集されています。
自分に、自社に何ができるか。
こうだったら良いのではないかなど、今少し考えただけでもSDGsに関心があり、取り組みへの第一歩になるのではないでしょうか。
また、協創提案も募集しています。
提案先組織が単独で出来るプロジェクトはもちろん、自分や自分の組織との協創提案も歓迎します。
自分が制御しきれない部分のため実現性は下がりますが「このノウハウを持ったプレイヤーと一緒にこのようなことをしてはどうか」という、第三者を含めた提案をしていただいても構いません。
提案自体も、個人ではなく、集めた仲間との共同提案や会社としての提案も歓迎します。
提案はこちらからできます。
思いついたら行動してみてはいかがでしょうか。
前回の記事はこちらからどうぞ
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また、SDGsへの取り組みや登録申請についてもご相談ください。
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