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美女と野獣 真実の愛を描く傑作ディズニー・ミュージカル映画

あらすじ

ある時、ひとりの美しい王子(ダン・スティーヴンス)が、魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。
魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ永遠に人間には戻れない。
呪われた城の中で希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)であった。
聡明で進歩的な考えを持つベルは、閉鎖的な村人たちになじめず傷つくこともあったが、それでも人と違うことを受け入れ、かけがえのない自分を信じていた。
一方、野獣は人と違う外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいた。
そんな二人が出会い、やがて惹かれ合っていくのだが、二人の前にガストンが立ち塞がる。
果たしてベルと野獣は、真実の愛に辿り着けるのか?
ディズニーアニメ不朽の名作「美女と野獣」が、2度目の実写化。

感想など

今回は、「4歳の頃からベルと野獣の物語に夢中」と語り、「ハリー・ポッター」シリーズで聡明で強さを秘めたハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンがベルを演じているだけに、読書家で進歩的な考え方をしているが故に村では「変わった女の子」と呼ばれ傷つき孤独な女の子がはまっていて魅力的。
本来は優しく繊細な王子だったけど、母の死と野獣に変えられた魔法が故に、本来の自分の魅力に気づけずにいる野獣と孤独なベルが、読書や晩餐などで少しずつ心を通わせていく展開が、丁寧に描かれているのでディズニーアニメ以上にロマンチック。
ミュージカル映画に定評があるビル・コンドンだけに、ベルと野獣の愛の芽生えを歌い上げる「愛の芽生え」や「美女と野獣」など、キャラクターの心情を雄弁に描き出す名曲の数々、アニメ以上にファンタジックなろうそく台ルミエールが彩る晩餐や初めてベルと野獣がダンスをするシーンなどカラフルでロマンチックな名シーンの数々、個性的であるが故に孤独なベルと野獣が自分たちと変わったものを恐れる村人や村人を扇動するガストンに勝って真実の愛に辿り着く展開は偏見や憎悪を煽るトランプ政権へのカウンターメッセージ性もある、今見るべき傑作ミュージカル映画です。

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