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ウォッチメン 誰がスーパーヒーローを見張るのか

あらすじ

1985年、東西冷戦下のアメリカでは、核戦争の危機が目前に迫っていた。
そんなある日、ひとりのニューヨーク市民が殺害される。
政府により禁止されたヒーロー活動を続けていたロールシャッハは、独自の調査で、殺害されたのが、かつての仲間コメディアンであることを突き止める。
これは、ヒーロー抹殺計画の第一段階なのか?
事件を追ううちに、ヒーローたちはそれぞれの心の闇に直面し、やがて世界を根底から覆す巨大な陰謀に巻き込まれていく……。
スーパーヒーローが実在する、もうひとつのアメリカ現代史を背景に、真の正義とは、世界の平和とは、人間が存在する意味とは何かを描いた不朽の名作。
アメリカン・コミックがたどり着いた頂点がここにある。
アラン・ムーアの同名グラフィックノベルの映画化。

感想など

スーパーヒーローの人間性を描き切った複雑な人間ドラマ(シルクスペクターはスーパーヒロインの母の期待に応えるために2代目シルクスペクターになった、娼婦だった母を憎んでヒーローになったロールシャッハ、裏の汚い仕事を引き受けている暴力を生きがいにしているコメディアン、自身のフィギュアなどのグッズを売って富豪になったオジマンディアスなど)と激動のアメリカ史の中でそれぞれのスーパーヒーローが何が本当の正義なのか苦悩する骨太なストーリーが組み合わさって、アメコミ映画を超えた、映像文学作品であり、衝撃のラストに善悪の観念を揺り動かされるはず。

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