恋です！ヤンキーくんと白杖ガール

あらすじ

勝ち気だけど恋には臆病な盲学校の女の子と、喧嘩上等だけど根は純粋なヤンキー。
ある日出会ってしまった運命の二人！
笑って泣けて時々ハッとする、新世代ラブコメディー！
光と色がぼんやりわかる程度の弱視の盲学校生の赤座ユキコ（杉咲花）と、喧嘩っ早いけど純粋な不良少年の黒川森生（杉野遥亮）。
運命の出会いをした二人はお互いの事を理解し、惹かれ合っていく！
うおやまのラブコメディ漫画「ヤンキーくんと白杖ガール」をドラマ化。

感想など

光と色が、ぼんやり見え分かる程度の弱視の赤座ユキコ。
ケンカで顔に傷があるヤンキー少年の黒川森生。
勝ち気だけど恋に臆病なユキコと惚れたら一途なピュアな森生は、出会い方は最悪でお互いの無意識な偏見や思い込みでぶつかり合うが、盲学校までのユキコの誘導と送り迎えを森生が買って出たり、点字ブロックなど弱視のことを知ろうとしたり点字ブロックの邪魔になっていた自転車を森生が片付けてくれたことを知り、心を通わせ親しくなり、久しぶりの映画観賞や身長差を埋めるためのハイヒールと久しぶりの服の買い物や初めてのアルバイト、ユキコに過保護気味の姉のイズミ（奈緒）の反対やユキコと森生が抱えた辛い過去など様々な障害を乗り越えて、強い信頼と絆で結びついたふたりになっていく展開の中で、弱視のことを知らなかった森生が弱視の人が白杖を使い道を歩く時に点字ブロックが大事であることや弱視の人が映画観賞などする時に音声解説が必要なことや弱視などの視力障害の人の信号機がある場所や横断歩道の渡り方など弱視のことをユキコたちを通して知り世界が広がるくだりが、ドラマの視聴者が弱視など視力障害のことを説教くさくなく上手く知ることが出来たり、視力が失われていく中で知らず知らずのうちにやりたいことや恋を諦めていたユキコが久しぶりの映画観賞や初めてのアルバイトに挑戦して森生やアルバイト先の上司の茶尾さん（古川雄大）やアルバイト先の先輩の助けを借りながら自分の世界や可能性を広げていく中でユキコを最初はよく思っていなかったアルバイト先の先輩がお互いに補い合い支え合うことで結果的にお互いにメリットを得られることを知ったり弱視であるユキコとイジメが原因でコミュ障なハチコ（生見愛瑠）が森生をめぐりぶつかり合い理解した合う中で人として分かり合い女の友情が生まれるくだりは「ホントのバリアフリー」を某チャリティー番組より的確に教えてくれるのが、単なるラブコメディドラマではなく骨太なヒューマンドラマがあった。
勝ち気で恋に臆病なツンデレなユキコと一途でピュアな森生が、不器用ながらもお互いに思い合い信頼し合う恋愛模様は、告白や初めてのキスなどの名シーンでは、ふたりのピュアさに毎回キュンとさせられるラブコメディは、ドキドキさせられた。
森生に秘めた想いを抱く獅子王（鈴木信之）とイズミのもどかしい恋や恋愛に積極的な空（田辺桃子）の辛い思い出など、さまざまな生きづらさを抱えた人たちの群像劇として見応えがあった最高のラブコメディドラマ。
「あの子の目が、俺の世界を変えた」