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パルプ・フィクション 私が偏愛するギャング映画 その8

あらすじ

ファミレスで強盗しようとするバカップル、ハニーバニーとパンプキン(アマンダ・プラマーとティム・ロス)の顛末。
裏切ったボスの取り引き相手を始末したギャング2人、ヴィンセントとジュールス(ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソン)が出くわした事故。
八百長の取引したギャングのボス、マーセラス(ヴィング・ライムス)を裏切ったボクサーのブッチ(ブルース・ウィルス)の逃亡劇。
ボスの妻ミア(ユマ・サーマン)の世話を請け負った子分ヴィンセントが出くわしたトラブル。
クエンティン・タランティーノがブレイクするきっかけになったクライム・コメディ。

感想など

時間軸をシャッフルしながら予想外の展開をするユニークなストーリー、細かな面白さを持つキャラクター(信心深いギャングのサミュエル・L・ジャクソン、イギリス紳士風で仕事のやり方にこだわるハーヴェイ・カイテル、パーティー好きなユマ・サーマン、コーヒーの味にこだわるタランティーノ)や過激なユーモアたっぷりの会話(一番強盗し易いのはファミレス、足マッサージはトラブルの元)など、何回見ても新たな発見のあるカルト映画です。
ブルース・ウィルスが演じるボクサーのブッチが敵対していたギャングのボス・マーセラスと一緒に監禁されて拷問されそうになるエピソードは、タランティーノ独特のユーモアとヴァイオレンスが楽しめるし、トラボルタとボスの奥さんのエピソードではトラボルタのダンスやボスの奥さんとのぎこちないデートの顛末、トラボルタとその相棒がトラボルタが暴発したために巻き起こしたトラブルを解決する過程が、タランティーノ独特のひねったブラックユーモア(下ネタ、死体ネタ)たっぷりの語り口と複雑で個性的なキャラクターによって展開するので、大笑いしながら理屈抜きに楽しめます。

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