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ぼくは麻里のなか 単なる入れ替わりものにとどまらないサイコサスペンスドラマ

あらすじ

地方から上京して大学デビューに失敗し友達が一人もいない大学生の小森功(吉沢亮)。
唯一の楽しみは、コンビニで見かけた名も知らぬ女子高生を定期的に尾行すること。
いつものように尾行していた小森は、突然気を失ってしまう。
気が付くと、小森はベッドで寝ていて、尾行していた女子高生に入れ替わっていた。その娘は「麻理」(池田エライザ)という名だった。
小森はなぜ、彼女の体と入れ替わったのか?
麻理はどこに消えてしまったのか?
押見修造の同名漫画をドラマ化。

感想など

突然、憧れている女子高生の麻里と入れ替わってしまった功が、麻里に憧れてる依(中村ゆりか)と協力して元に戻るため麻里を探しながら麻里の友人や家族に入れ替わりがばれないように日常を過ごす入れ替わりサスペンスが、前半。
表向きは、クラスの人気者だった麻里が、依にも明かさなかった母親との確執と苦悩、入れ替わりの真相が明らかになる後半、麻里に憧れる功が服を着替える時に麻里の身体を見ないようにしたりなど入れ替わり生活の苦労をコミカルに描きつつ、大学で友人がおらず孤独な功とクラスで人気者の麻里の思わぬ共通点や自分を見失うことで起きるアイデンティティクライシスと自我を取り戻す葛藤と苦悩そして麻里の母親との葛藤や麻里をめぐる功と依の三角関係をサイコサスペンスのように描く、隠キャがハマり過ぎな吉沢亮や麻里と入れ替わった功や麻里を時に小悪魔的に時に不器用な感じに絶妙に演じる池田エライザの熱演、憧れや独占欲や嫉妬が入り混じる女子同士の百合っぽい友情、単なる入れ替わりものにとどまらない思春期のアイデンティティクライシスを絶妙に描いたサイコサスペンス青春ドラマ。

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