移住した土地の自然を楽しむ休日-携帯電話代理店業のタクさんのお休みを撮影して-
田舎が地元の私は小学生の頃、都会に住みたいと思っていました。
当時小学校の全校児童を合わせても30人前後で校舎も一階建て、「友だち100人できるかな?」の歌なんて空想世界でしか起こらない事だと思っていたものだから、クラス替えがあったり階段があったりする小学校に憧れたものでした。
でも、同時に全員で5人の同級生の中、3人は「田舎がいい」と答えていて、不思議に思っていた記憶があります。
時は流れて現在、都会から田舎に移住をする方の撮影をさせていただく事が時々あります。
今回のタクさんもそのうちの1人で、コロナ禍の時に人の多い神戸から奥様の実家のある奈良に引っ越したというお話でした。
撮影当日は息子さんも一緒で、タクさんがジョギングをしたり庭でチャーハンを作ったりする時もその近くで賑やかに動き回っていました。
そして以前住んでいた神戸と現在住んでいる東吉野村、どちらが好きか聞いたところはっきりと「東吉野」と答えていました。
東吉野の自然の中にある石や程近い明日香村の古墳の巨石が好きなんだそう。
そうか、確かに街中では石ですら砂利程度のサイズのものしか触れないな、、、とその時初めて気付きました。
川にある子ども時代の自分のサイズを優に超える石や、化石が入っているのではないかと思える模様のある岩を眺めたり触ったりするだけで何時間も時間が過ぎていった事を思い出しました。
同時に、小学生の自分は気付いていなかった「豊かさとは物質ではなく心の持ち方であること」も再確認しました。
私は今は田舎から離れて「都会でも田舎でもない中間の場所」に住んでいますが、豊かさだけは常に心に留めておきたいと思った時間でした。
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それでは。
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