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「普通」を目指してしまう地獄から、希望へ。

※今日は星野源さんの「創造」について書きます。

 普通の生活、普通の性格、普通の外見、普通の仕事、普通の、普通の、普通の、って、そうやってよくわからない枠に閉じこもることで身を守ろうと生きてきたように思います。外れてしまわないように、という気持ちがあるからですが、すでにそう思う時点で外れていることにも気づかずに。

 今年の2月に子宮と左卵巣を摘出して、その直後に星野源さんが「創造」という曲をリリースしました。退院してきてすぐのことで、まだ体が音楽を聴ける状態になっていなかったときのことです。しばらくして聴けるようになりましたが、そのときの体のつらさを思い出してしまうため、なんとなく聴かないようにしていた曲でした。

 ですが昨日、NHKで「おげんさんといっしょ」が放送されて、その録画をさっき観ました。まさかのラストで「創造」を歌ってくれました。演奏しづらいから、と、勝手に「創造を歌うことはないだろう」とたかをくくっていたのが見事に外れました。そりゃぁそうです、今年は「創造」がリリースされた年だし、プロ集団なのだから編曲してくれて演奏できますよね。

 源さんの歌詞って、地獄や檻という表現がよくされていて、そのくくられたところから逃げ出せない人間不変の悲しさをものすごく上手に表現されているんですよね。逃げたいけど逃げられない。その地獄で我慢しようよ、なんて全然言ってなくて、どうやって遊ぶ? 楽しむ? 希望を持ってみようよ? というメッセージなんですよね。「創造」もまさにそれで、久しぶりに歌詞の字幕とともに一緒に歌ったら号泣でした。これが真髄。人間の底にある、悲しみと希望。これはどこまでいってもセットで、陰陽で、まるっとそこにあるものなんだな、と再確認でした。逃げようと思っても逃げられない、そこで遊ぶしかない、だから遊ぼうよ?って。少しでもいいもの見てみようよ? って。

 ものすごい思いがあふれたので、その勢いで書きました。あまり気が変わらないうちに投稿します。

 おげんさんといっしょの映像は載せられないので、公式MVと、歌詞つきのYouTubeがありましたので、それを貼りますね。


 読んでいただいてありがとうございます。


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