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ジチカイチョーな日々③〜ネコとニンゲン其の弐〜

しばしば強い雨もありますが梅雨らしいしっとりとした雨も降る、今年の梅雨。
ジメジメは嬉しくないですが、梅雨らしいしとしと雨は案外嫌いじゃないです。

だいぶ久々になりましたがネコ騒動その2をお届けします。
前回記事はこちら
ジチカイチョーな日々②〜ネコとニンゲン其の壱〜

前回をおさらいすると、自治会内でネコの放し飼いによる苦情が寄せられていた、という話でした。
そこから注意文を回覧で回した…という展開でしたね。


放し飼いしているだろうと言われているお宅は2件あったのですが、回覧の数日後にその内の一軒から「迷惑をかけてすみません…」と謝罪の電話がかかってきたんです。
そこで直接お話を聴きに行くことにしました。
どうやら飼っている猫は屋内にいる様子ですが、家に来る野良ネコにエサをやっているとのこと。
エサやりをやめられないか尋ねたところ、やってくる猫を放っておけないと。
エサやりをやめない限り野良ネコ問題は解決しません。
どうにも解決しそうにないので一旦退き、もう一軒のお宅にも話を伺いに行ってみました。

こちらも野良ネコにエサをやっているのでは…という近所の方の話だったのですが、実際にお会いして色々と訊いてみると実際はネコが増えすぎないよう動いて下さっている方でした。
できる範囲で去勢したり、フンを片付けたりされているとのこと。
病気で弱っているネコにだけは少しエサをやっているということでした。
それにも関わらずなかなか近所の方に理解してもらえなくてしんどい…と。
色々と動いて下さっていることにお礼を伝え、一緒にいい形を模索していきたい旨を伝えました。


ひとまず具体的に解決したことは何も無いんですが、話を聴けたことはとても良かったと思います。
私達はついつい人を決めつけてしまいがちです。
「あいつは野良ネコにエサをやるけしからんやつだ」というように。
でも話を聴いてみると色々事情があるんですよね。
更には悪さどころか保護活動までされていた、ということまで分かったわけです。
噂や伝聞レベルで人を判断することがいかに危険かよく分かりました。

そして「話を聴く」ということ自体に価値があったと思います。
一方的に断罪すると溝は深まるばかりです。
まずフラットに話を聴くだけで歩み寄る姿勢になりやすいですよね。
なので、当事者同士ではなく「事情がある程度分かる第三者」が一番適役だと思います。
地域のテーマにはやはり「自治会」がいい距離感での存在なんだなぁと改めて感じました。

これから少しずつ野良ネコちゃんにどう対応していくか考えていきたいと思いますが、焦りは禁物ですね。
急がず少しずつ、色んな人が暮らす地域の中で落とし所を見つけていこうと思います。


聞いているだけで「めんどくさそ〜」と思うかもしれませんが、こういうことをしているとすごく人間力が上がる気がします。
面倒なことでも丁寧に前向きに取り組むことの大切さはどんなことにも通じること。
ぜひ皆さんも日々で困ったことがあったら色んな人を巻き込んでいい方向に持っていってみてください。

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