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日産スタジアムと VRHMDと5G


日産スタジアムこと横浜国際総合競技場にて行われた
2002年の日韓ワールドカップの決勝戦を、
もう一度、しかも実際の試合会場で観戦したい方はいますか?

もし、VRHMD(VRヘッドマウントディスプレイ。以下HMD)を使い、
当時リアルタイムで体験できなかった会場の雰囲気を
現場で味わえたなら、素敵だと思いませんか。

      ⚽   ⚽   ⚽

今月の初旬、僕はこのイベントに参加しました。
『横浜のスポーツとまちをデザインする / 未来思考ワークショップ』
https://peatix.com/event/440614?lang=ja

そのイベントの全体の流れは、以下のようなものでした。


# 1 ビジョン・セッション(10月31日)
・横浜のスポーツリソースを可視化した上で、スポーツで実現したい横浜の未来像を描く。

# 2 アイデア・セッション(12月5日)
・#1の未来像につながるスポーツデータを活用した未来アイデアを企画する。

# 3 プロトタイプ・セッション(2月5日)
・#2の未来アイデアを実現するための、具体的なスポーツデータを活用したプロトタイプ企画をつくる。

僕は # 2 と # 3 に参加させていただいたのですが、
普段お話しする機会のない業界の方々の、
興味深いご意見をうかがうことができ、楽しかったです。

さて、# 3のプロトタイプ・セッション終了後、
打ち上げといいますか、レストランでの懇親会に出席しました。

この note記事には、
その「飲みの席」での明るい雰囲気に助けられて浮かんだ、
僕の妄想を書きます。

僕は、横浜市体育協会の A氏、そして富士通の 方々とで、
テーブルを囲んでいました。
席は決められていたわけではなく、
たまたまそのようなメンバーが集まりました。
縁とは不思議なものです。
お酒がすすみ、会話も弾み、とても楽しい時間となりました。

さて、そのような心地よい雰囲気の中、
A氏がふと、
「平日の日産スタジアムはガラガラ」
と言いました。
もしかしたら A氏は、このイベントでその課題解決ができれば……
と考えていたのかもしれません。
ですが、イベントはそちらの方向へは進みませんでした。

僕はそのとき、このようなイメージを頭に浮かべました。

HMDをつけて日産スタジアムの客席に座り、
ワールドカップの過去の試合を視聴することができたら楽しそう。

IT技術のプロである富士通の方々を目の前にして、
素人の発想を披露することには恥ずかしさもあったのですが、
せっかくの機会なので、そのイメージを話してみました。

また、その場で言葉となって出てきた僕のイメージに加え、
懇親会から帰宅する間、また帰宅してからもしばらく考えていたアイディアを、箇条書きにします。

〇平日はガラガラの日産スタジアムの新しい利用方法。
 週末に行われるサッカーの試合のために
 平日は芝生のメンテがなされていて使用不可な場合が多い。
 それはモッタイナイ
 他のサッカー場も似たような状況にある?

〇 HMDメーカーの協力による HMDの体験(販促?)イベント。

〇リアルの景色に映像をかぶせる MRデバイスも使用できそう。
 例:現実世界に3次元の映像や文字情報を重ねて視聴する
 ゴーグル型端末の『ホロレンズ』。
  https://www.nextscape.net/solutions/HoloLens

〇映像は、スポーツの試合に限らず、コンサートも可。
 その会場で行われた映像データさえあればいい。

〇客席の HMDユーザーはそれぞれ別々のコンテンツを楽しめる。
 ただし、同じ会場で行われたイベントであるほうが好ましい。

〇「過去の忠実な3D再現」というイベント。
 例えば、ファンクラブ会員限定の特典としてもビジネスになる。

〇初音ミクや Vチューバーのライブに使える。
 あのジャニーズもアイドルの Vチューバーに参入する。
 この場合、会場はどこでもよいが、
 それらのキャラクターにスポーツイベントをさせることができる。
 サッカーの PKやバスケの3ポイントシュートで、
 観客へのプレゼントをその場で決定できる。
 つまり、双方向性のゲームに参加可能。

〇イベント収入を日産スタジアムのメンテナンスに回せる。

〇5G時代の到来。
 低遅延・高速&大容量・多接続。ほぼリアルタイムで情報共有。
 NTTドコモ吉澤社長に聞く、5G時代のパートナー戦略:
 https://biz.news.mynavi.jp/articles/-/1457

〇2020オリンピックや2025大阪万博での導入。
 さらに、例えば数十年後にその会場の様子のリアル再現が可能。
 岡村太郎の『太陽の塔』のように残せない展示物や施設を
 データに保存し、XR(VR・AR・MR)で再体験可能にする。

〇機器さえ揃えば世界各地の競技場でイベントの開催が可能。
 あらゆるスポーツ、あらゆる試合会場に適用できる。

〇DAZNとの提携。
 DAZNの放送をサッカー場やバスケットボールやテニスのコートで
 視聴する未来になるかもしれない。
 ただし、野球のような、プレイ・フィールドの形や面積が
 球場によって異なり、統一されていないスポーツには不向き。

〇プロの選手たちの戦術理解支援という用途。
 試合会場にて、ライバルチームの戦いぶりを、予習できる。
 もちろん負けた試合の検証も実際の会場で可能。
 映像の一時停止や、文字や線(選手の動く方向を示す矢印など)を
 映像に書き込めるようにする。

〇 野球やサッカーなどの eスポーツをリアルな試合会場で観戦できる。
 たくさんのオーディエンスを収容できる会場の使用により、
 かなりの売上を見込める。
 また、ゲストに呼ぶタレントやアイドルとの、
 リアル・イベントと組み合わせることができる。


以上、いろいろな使用方法が考えられると思います。
もちろん「言うは易し」です。
それでも、ワクワクしてしまう想像を
こうして文章にせずにはいられませんでした。

その懇親会では、
「バックキャストで未来を探るという小説企画」を
富士通のお二人から教えていただきました。

未来にありえそうなアイディア満載の面白い内容でしたので、
ここに紹介します:

「SF小説」からはじめる未来の語り方・つくり方 ──”2037.5年×まち”の姿とは?
https://www.ashita-lab.jp/columns/7537/
https://www.ashita-lab.jp/e-book/fujitsu_michi_jp.pdf (小説本文のPDFへ)

読むのにそう時間のかからない短編小説ですので、
もしよろしければお読みください。
高校二年生の女の子は「プチ家出」の先に何を見る!?

僕は読んでみて、
アナログとデジタルのそれぞれの良さ、自然エネルギーの活用や富の再配分の問題、バイオ医療など、考えさせられました。

また、『パーマン』に出てくるコピーロボット、そのオマージュのようなPARを僕もほしい、と感じました(笑)。
しかし新たな「人権問題」も発生しそうですね……。

それではこれで、「日産スタジアムと VRHMDと5G」、
その組み合わせと可能性についての、僕の妄想は終了です。
まぁ、世のなかの誰かがすでに考えたかもしれませんけれど……。

ヘッダー画像は wikipediaの「横浜国際総合競技場」のページにある
わか氏の写真を使用させていただきました。
突然のツイッターでの問い合わせに対し、親切に対応してくださり、
改めて ありがとうございます。
http://waka77.fc2web.com/
https://twitter.com/WAKA_77

5Gの参考:
田村淳の BUSINESS BASIC:
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/official/business_basic/