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読書記録#1「キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ」

【1360文字】

作品
キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ
著・森瀬 繁智(モゲ) 


この本を読もうとした理由

私はいつも疲れていて、短気でせっかちで怒りっぽい。
怒った後はすっきりするどころか、後悔と自責の念で疲れるし、単純に人に優しくない自分が嫌になる。特に職場。
そんな時にネットで評判が良かったこの本を知り、衝動的に怒ってしまうことをやめるヒントがあるのではと思って手に取った。
Amazonプライム会員はKindleで無料で読めるようです。


この本を読んで分かること

・怒ってしまう理由や原因
・怒らないメリット(怒るって勿体ない)
・怒る以外の方法をする方が自分に相当メリットがある
・怒らない体質のなり方
・怒りとの向き合い方    など。
残念ながら、
衝動的に怒ってしまうことへの緊急具体策は書かれていない。


本編メモ

・怒りが湧いてくる原因は主に4つ。
①睡眠(一番問題)
②運動
③栄養
④勉強

・1日に「6分の読書」は68%のストレス軽減になる。

・自分の正しさを主張しない
→相手のことを否定も肯定もしなくていい。
例)「なるほど、あなたはそう思うんですね」

・言い方
×間違っている
〇違っている
→〇あの人は違っていると思うようにする。
×あの人は間違っていると思うと、途端に正そうとして怒りが湧く。
◎「違い」と捉えるだけで良い。

・怒りのパワーをホワイトなパワーに変えるのがお得
怒りっぽい人はエネルギッシュだから、その力を努力することに充てる、他に向ければ才能が開花したり、人生が成功することが多い。

・攻撃してくる人をまともに相手にしない(ひらりとかわす)
→そういう人は私に攻撃して憂さを晴らそうとしている人と知る。


感想

読了して思ったのは、「すんなり納得できた」。
前から原因や対策を考えてきていて、既に掴めていた内容が多く、実際に成功を収めた著者が本として世に発信していることで、裏付けを貰ったような、予習と復習を済ませたような安心感が得られた。
では、著者と私は何が違うのか。
「実際に行動に反映させられるか否か」でしかない。
しかし、これが一番難しい。
怒る以外の方法をする方が自分に相当メリットがあると頭では分かっていても、今の私には「できない」「できていない」。


この作品から考えたこと

読了後、怒る以外の方法をする方が自分に相当メリットがある、について一番多くの時間を費やして考えた。
私は、怒ることで不利益を受けた経験が極端に少ない。
余計なことを言う人を最速で黙らせたい、馬鹿にされたくない、怒ることで影響力を示したい、そして何よりも「傷つきたくない」私が、あえて言い返さない優しい人たちの中で、自分の怒りが正当なものと証明された気になっていただけだ。
結局、本の内容は理解できても、知識もあれど、なんだかんだ理由をつけて怒りたいから怒っている。
友達には怒らないのに、職場の人には怒るのがいい証拠だ。
私は怒る相手を選び、怒る成功体験を着々と積み、人の優しさの中でのびのびと暴れる、か弱くて凶悪なモンスターだ。
本当は自分の滑稽な正体に気づいていながら、目を逸らすから余計に後悔と自責の念で苦しむのだとやっと気付いた。
知識を得た今、少しの傷つく勇気を持てたら、私は変われる。
この一歩には私の人生の結末を変える力があるはず、と思うきっかけを貰った本となった。

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