気がかりと、面倒くさいに向き合う
あれもやらなきゃ、これもやらないといけないなどの「気がかり」があり、やりたいことに向き合えないクライアントがいます。とはいえ「面倒くさい」と心理が働き、やる気もわきません。「気がかり」と「面倒くさい」について考えを整理しました。
気がかりとは
・やろうと思っていながらそのままになっていること
・止めようと思っていながら止めていないこと
・過去の出来事の中で、何か引っかかっていることなどです。
事柄、感情、人間関係を含みます。
例えば
「部屋の片づけ」「挨拶やお礼」「何かの予約」「行政手続き」「外出するときの服装選び」最近では、「部下との1on1MTG」などもあるかもしれません。
目標に向かって活動するなかで、この「気がかり」を思い出すたびに、軽い自己嫌悪に陥ったり、やる気を失ったりして、時折エネルギーロスを生みます。
気がかり解消のポイント
まずは、気がかりリストをつくります。
その項目ごとに解消時に得られることを明確にしていきます。そして解消したら、項目を消します。
取り組みには、いくつかのポイントがあります。
・比較的取り組みやすいものから始める
・コーチや友達、同僚などの協力者に力を借りる
・報酬の仕組みをつくる
・そもそも気がかりを生まない仕組みをつくる
TO DOリストでみたいなものですね。
項目を洗い出して、ベネフィットやメリットを明らかにします。
ただ、頭で理解してもうまく行きません(笑)
そこには「面倒くさい」という感情があるからです。
面倒くさい心理
心理としては大きく2つあると思います。
①できるのにやらない
感覚としては、「やっても意味がない」「今じゃなくてもいいかも」
②やったことがないので、おっくうになる
感覚としては、「ストレスがかかりそう」「傷つくかもしれない」
このような心理のとき、脳は「面倒くさい」と信号を送ります。
では、この2つ心理状態ときは、脳の活動に一定のパターンがありそうなので紹介します。
◆「できるのにやらない」とき
実は、脳が正常に活動できていない状態である可能性があります。例えば朝起きて、「仕事行くの面倒くさいな」とかやる気が出ない場合は、朝起きたてで、脳がまだ起きていない状態です。通勤をする途中で、消えていたりもします。脳が活動していないときは、何事も「面倒くさい」と信号をおくります。
◆脳が疲れているときです。
一番の原因は、睡眠不足です。睡眠不足のときは、脳は起きていることに集中してしまいますので、他のタスクはすべて「面倒くさい」信号を送ります。
◆やったことがないので、おっくうになる
自分の能力を超えようとすると、今まで使っていない脳の神経細胞に酸素を送って、活動させなくてはいけません。これは脳にとても負荷をけかますので、「面倒くさい」信号をおくります。
面倒くさいの向き合い方
◆まずやってみるです
例えば、5分ルールなども設けて、とりあえず5分やってみる。と自分を説得しましょう。人は活動し始めると「作業興奮」を呼び起こします。これにより、やる気も出てきます。掃除をし始めたら、やる気が出て大掃除が始まったなんてこともありませんか?掃除以外にも、皿洗いや、洗濯など単純な作業をすることで、脳にやる気スイッチをいれてあげることができます。
◆睡眠をしっかりとる
脳が一番、面倒くさいと感じるのは「寝不足」のときです。ですからしっかり睡眠を取ることが重要です。朝起きて、朝日を浴びることは、セロトニンを分泌させ、交感神経と副交感神経の切り替えをスムースにして質の良い睡眠にも繋がります。
◆脳にゆとりを作らない
仕事の環境を変えてみるのも大切です。
例えば、静かな環境で仕事をしていると内省を進めて、「面倒くさい」じゃないかと脳が考え始めてしまします。カフェなど、生活音のあるなかで仕事をするのも効果があると思います。疲れてきたら、音楽を聴いたり、ストレッチをしたりして、違う刺激を脳に与えてあげて「面倒くさい」思考から避難することも効果があります。
最後に
今回は、「気がかり」と「面倒くさい」について考えてみました。
コーチングをしていると、「〇〇すべき」「〇〇しないといけない」気掛かりを対応しない理由に「やる意味を見出せない」「やっても意味があるのか」と連携して「面倒くさい」という思考が見え隠れすることがあります。残念ですが、仕事だから、礼儀だから対応しないといけないものは、あります。ただ、私が聴いている限りは、すべてが非生産的なものでは無い印象もあります。自身への多少の説得する思考は必要ですが、こういったものは、早く解決してしまうに限りますね。それが、様々な行動を促進するエネルギーにもなります。
最後までお読み下さりありがとうございました!
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