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2022年最新!ブランディング力のある日本企業がどこなのかを具体的に見てみる

ブランディングを生業としています。私の場合は個人レベルで活動しているため、大企業のお手伝いをすることは稀です。一人では手に負えないので。小規模の企業や新商品などが多いでしょうか。どんな価値があって、どう伝えていくべきかという視点でメッセージを開発しています。

職業柄、なるべくブランディングに関する情報は入手するようにしています。たとえばブランド力のある会社はどこなのか。知っているとお手本にできます。それじゃあ具体的にどんな会社にブランド力があるのか、ということですが、ひとつの指標として、毎年インターブランド社(https://www.interbrandjapan.com/ja/index.html)が発表しているランキング『Best Japan Brands』があります。国内企業に限ったランキングですが、参考にはなります。

そしてランキングは大きく下記の3つで評価されているようです。

1.財務分析:現在の売り上げと将来の売り上げ予測の算出
2.ブランドの役割分析:利益のうちブランドの力によってもたらされる割合
3.ブランド強度分析:クライアントのニーズを喚起する力(将来の収益を維持する力)

くわしく知りたい方はインターブランド社のHPをどうぞ。

さて、このランキングは毎年発表されているのですが、2022年版を見てみましょう。

https://www.interbrandjapan.com/ja/bjb/japan_brands/2022.htmlより

トヨタ、ホンダ、ソニー、日産、任天堂…といった大手企業が並びます。30位までのランキングを貼りましたが知らない会社はないのではないでしょうか。ちなみにWEBサイトでは100位までランキングされています。また、過去にさかのぼってランキングを確認することも可能です。これを見て個人的に思うこと。それは、日本がいかに“ヤバいか“ということです。

というのも、顔ぶれが毎年ほぼ同じで、新興企業がほぼランクインしていない点。財務分析(利益にどれだけ貢献しているか)が評価のベースになっているため、赤字が当たり前のスタートアップ企業やベンチャー企業はランクインしづらいのですが、それでも昨今のグローバルにおける日本企業の弱さを感じてしまいました。

老舗の力健在ですね。グローバル基準で給料が低かったり、世界的に有名なIT企業が日本から生まれないのは、企業の新陳代謝が起こりづらい社会環境が原因のひとつです。不要な会社もつぶれづらい、いわゆる“ゾンビ企業”が多く存在することで、新興企業が成長しづらかったり、お金が集まりづらかったりするのです。

ブランドの話から少し離れてしましましたが、トヨタでさえ世界の時価総額ランキングでは40位という現状。本当に強いブランドが日本から生まれる日はくるのでしょうか。

ブランディングに関すること、お気軽にご相談ください。


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