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ブランドの言語化ができないと、デザインも、映像も、なにもつくることはできない。

ある企業、ある商品、あるサービスがあったとする。その売り上げをアップさせたり、イメージをアップさせるためには、結局のところ「言語化」(言葉で言い表すこと)できないとはじまらない。

なぜなら、言葉で言い表せないことは、デザインにも、映像にも、WEBサイトにも、プロモーションツールにも絶対にできないから。だからこそ、ブランディングの原点は、「言語化」なのだ。

誰でもできそうで、やってみると意外と難しい。だから私のようなブランディングディレクター兼コピーライターという仕事が成立しているのだと思う。

たとえば日本の自動車メーカー(トヨタ・日産・ホンダ・マツダ)で考えてみる。トヨタは「安心」「信頼」のブランドと言えるだろう。トヨタにワクワクやチャレンジを感じる人はあまりいないと思う。日産は…正直イメージレス自体が弱いのだが、昨今の取り組みから考えるとEV(リーフやサクラ)への注力を考えると「環境にやさしい」というイメージだろうか。ホンダはやはり「チャレンジ」「夢」だろう。F‐1も、ashimo(ロボット)も、ホンダジェットも、自動車からは距離がある。そもそも自動車メーカーというくくりではないと個人的には考える。とはいえ、一般にもイメージは抱きやすいブランドだと思う。“The Power of Dreams”はずっと変わらない企業のメッセージだ。そしてマツダは「ドライブの楽しさ」(Zoom-Zoom)である。

どんな小さなブランドであっても、「どうなりたいか」を決めないといけない。ブランディングをお手伝いするときに必ずする質問がある。対象となるブランドを他人に紹介するとき、どのような“話し言葉”を使って紹介しているかという質問。きれいに飾った文章のような言葉ではなく、なるべくご本人のふだんの言葉で教えてもらうようにしている。

ブランディングは言語化から。当たり前のようでいてなかなか難しい。そんなお手伝いをしています。

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