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寒雨のコミティアレポ2024

 初めまして。outdsuicghostです。
 十部刷って二部売れました。以下に経過を記しましょう。

『譲渡』(2022)


 先週まで続いた暖日は名残なく、今日は雨降る気温五度。朝に向かうは国際展示場。
 私はoutdsuicghostの名で静かに活動しています。そして本日、COMITIA147にサークル初参加いたしました。

お品書き

 午前九時頃に駅から繰り出すと、頭上に続く屋根が連絡通路を雨から守っています。傘を差すことなく、冷たい風が頬を撫でるのみでした。
 参加者は列をなして進み、その後を追えば、迷わずに目的地へ歩めます。The・イベントって感じですね。
 巨大な逆四角錐を仰ぎ見て、ついに自席までたどり着きました。自作品を机上に展開して設営を終えます。

この後、広げて中身を見せるようにし、品物も卓上に出しました

 十一時になり、拍手が場内を満たしました。洋楽のミックスが高い天井に吸い込まれていきます。


 それでは、弊サークルの頒布結果を記しましょう。

 12:42 一セット頒布
 13:41 一セット頒布
 試読人数 計七名
 売上 ¥2000

 利益はマイナスもマイナス。印刷代すら賄えていません。
 しかし、二セットも売れたという事実には赤字の憂いを払拭してくれるほどに嬉しかったです。
 男性と女性、それぞれ一人ずつが購入してくださいました。N=2ですが、偏りはないようです。

 午後2時半を迎え『異邦人』の第一部を読み終えます。ムルソーの銃声が砂中に消え、私はパイプ椅子を卓上に片付けました。撤収。
 本日、解除した実績は、
  ・サークルとして即売会に参加する☑
  ・自作の同人誌を他者の手に譲る☑
 対して、未達の目標は、
  ・完売する
 夢を見すぎていましたが、悪夢では決してありません。私の作品は二名様の手にわたり、確かな喜びは明日の寝覚めをより良く変えます。


 さて、売ったのですから買っていきましょう。いわゆる戦利品ですね。
 おしゃき様の『エルフの村で焼かれる話

エルフの村焼かれてしまう

 お品書きに惹かれて購入いたしました。買えて良かった!

日暮


 そして、私は国際展示場をあとにして鉄かごに乗って目蓋を閉じました。至らなかったことは幾つかありますが、とりあえず、祭りは終わったのです。
 また次回があるかは決めていません。完売の夢は甘く、しかし、今だけは車輪の音に耳を澄ませようと思いました。
 では、さようなら。


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