ここがタメになった「ラーメンの歴史学 バラククシュナー」1/①
ラーメンの誕生の経緯と日本の食事情を調べながら紹介し、日本人がラーメンに熱を上げる理由を追求した本です。
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いろいろな論文や資料を引用していますが無理やり結び付けている感が強くて、どこに向かっているかわからなくなってくるイマイチな本でした。
ラーメンが流行る前から日本は麺が浸透している、戦前あたりから日本に移住する中国人が増えて中華料理およびラーメンが広まり改良がさかんになる、食料不足が続きすぎておいしさ追求できるようになったのは1960年代以降、などこのへんはネットでラーメン起源の記事に書いてあるのでわざわざ本で読む必要もなかったです。
ラーメン才遊記の作者はマンガ描く上でラーメンの魅力にそこまで頼らずに、あくまでもストーリーとキャラに魅力を持たせることを心がけているとか。このマンガは一度終えてタイトル変えて再出発しているのでいろいろ思うところがあったのかもしれないです。
~~以降は内容説明~~
著者が最近行ったインタビューで面白い情報がありました。
喜多方ラーメンの本場喜多方市は、地域おこしとして行政が主導で古い町並みを紹介して観光客よびこみに成功しました。その時観光客に提供するものが欲しかったから喜多方ラーメンを宣伝して、そうしたらラーメン目当ての客の方が増えるという逆転現象になっただけでした。
喜多方ラーメンは家で作れるセットも販売しているのですが、おいしく再現できないというクレームが多いようです。地域ガイドが言うには水がいいからおいしくできる、今後はミネラルウォーターつきのセットを販売検討しているそうです。
ラーメン才遊記の作者にもインタビューしていました。マンガを描く上で昔から取材していて、1980年代まではラーメンは全国どこでも似たり寄ったりだったそうです。それ以降ラーメンに多様性が出て人々に知識が増えて、自分のマンガが成り立つようになったそうです。時代が違えば自分のマンガは成立しなかったとか。
ラーメンの歴史学わからなくなってくるイマイチな本でした。
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