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『いちばん大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる』書評レビュー

株式会社自給人の齋藤(@datura8925)です。

元々神社が好きでよく寒川神社に参拝するのですが、2020年の年末に急に思い立って伊勢神宮に参拝してきました。

その日がちょうど冬至の日で、土の時代と風の時代の変わり目と言われる日(12/22)だったので物凄くご縁を感じています。

さらに、オリエンタルラジオのあっちゃんの古事記解説の動画がめちゃくちゃわかりやすく、神道の考え方をより深く知りたいということで、この本を手に取りました。

神道の考え方は、他の宗教と比べるとかなり独特。

まず神道は、教祖がいるような一神教ではなく、『八百万の神』という多神教の考え方。全てのものに神が宿っているという考え方ですね。

だから、自分自身も神の子孫のような存在だし、いつも食べているお肉や魚、野菜にも神が宿っている。だからこそ『いただきます』『御馳走様』と毎回の食事の度にいうわけです。

これは実際に野菜を育てると感じることで、愛をこめて野菜を育ててると、本当に命が宿っているようで可愛いんですよね。だから食べる時もより丁寧に食べる。昔の人は、普通にコレを実践したんだと思います。

さらに面白いのは、神道における神様には、良い神もいれば悪い神もいるということ。悪い神がいる宗教なんてほとんどありません。

なぜ悪い神も存在するのかというと・・・

善と悪、ふたつの対立するもの同士が相まって、絶妙なバランスをとりながら切磋琢磨し世界が発展する。このように神々の世界では考えるのです。
善と悪は絶妙のバランスで成り立ち、世界を構成しています。悪がなければ善は成り立ちません。悪には悪の役目があり、世界に必要である。究極的にはこの世に不必要なものなどない。(p.94)

うーん、面白い!
善いことばかりじゃ世界は成り立たないってことですね。必要悪もあるということ。

生きてれば理不尽に感じることは山ほどあります。むしろ半分くらいは理不尽でできてるんじゃないかと思うほど。

僕の場合は、今までいろんなことがあったけれど、その度に『クソッタレ!!!!今に見てろよ!!!』みたいな反骨心に変えてエネルギーにしていました。

今考えればこういう理不尽の必要悪がなければ、エネルギーは湧いてなかったかもしれません。

本来なら『クソッタレ!!』という気持ちはあまり感じたくないんですが、結果的には良い方向にいくわけです。だから、こういう考え方を持っていれば、理不尽なことが起きても『ああ、これは自分に大事なことを教えてくれる必要悪だったんだな』と気持ちを落ち着かせることができます。

今この瞬間が理想の時代(神代在今)

神道の考え方では、理想の時代は未来でも過去でもなく、『今この瞬間が理想の時代(神代在今)』と考えます。

とはいえ、今この瞬間に良くないことが起きてることもあるでしょう。僕なんかは離婚した時なんかは本当に最悪な気持ちでした。

ですが、神道ではそういう時期でも肯定する考え方をとる。

つまり、良からぬことが起きた時は、それをプラスに転じる何かが『今この瞬間』に含まれているということ。

そうなんですよね、さっきも書いたように結果的には必要悪で、成長に繋がる出来事になっているわけです。

離婚をしなかったら、茅ヶ崎に来てなかったかもしれないし、今のビジネスは間違いなく始めていませんでした。
離婚をしたからこそ、人との繋がりの大切さを知り、今では色んな人と関わりながら生きることができています。

ですが・・・

『今この瞬間が理想の時代(神代在今)』ともし考えられず、ずっと気持ちを引きずっていたら、どんどん気持ち的に落ち込んで、プラスに転じるのが遅くなってしまうのです。

結果的にはプラスになるのですが、この神道的なマインドを持っておくことで、早くプラスに転じることができるということですね。

人間は元々はありのままでパーフェクト

さらに、神道では『全ての人はありのままでパーフェクトな存在である』と考えます。キリスト教は『人は生まれながらにして罪を持っている』と考えると、真逆の考え方ですよね。

ですが、こんな不完全な自分がパーフェクトな存在だなんて思えません。

でもそう思っている時こそが、汚れや穢れが溜まっている『異常な状態』だと考えるのです。

だからこそ、神社に行って清めるわけです。手水舎や手や口をすすいだり、ご祈祷を受けたりしますよね。あのような神社の作法は、罪や穢れを祓い清める行為をしています。

なので、神社に行くとちょっとスッキリした気持ちになるのです。あのスッキリした晴れやかな気持ちが僕は好きです。

そのような状態は、罪や穢れが落ちた状態で、人が通常モードになった状態ですね。

そうやって余計なものが落ちた状態になれば、ひらめきや気付きを得られやすくなります。

モヤモヤしてる時って、結構余計なものをもっていたり、守りたい気持ちがあったりするんですよね。茅ヶ崎に来る前はまさにそういう気持ちでした。

ですが、茅ヶ崎に来たときは、全てを失っていたのでまさにゼロに戻った感じ。もはや守るべきもの何かないような状態でした。

罪穢れが全て落ちて、ゼロに戻ったからこそひらめきやチャンスが舞い降りてきたんだなぁと感じています。

よく成功する経営者は神社に参拝すると言われますが、成功者はこの真理を肌感覚でわかっているのかもしれません。

神社が好きな人やモヤモヤした気持ちがある方は、ぜひ読んでみるとスッキリするかも。

余談ですが、あっちゃんの古事記解説もかなり面白いです。

小難しいストーリーがあっちゃんの話術で入ってくるので、この動画見てから本を読むとより楽しめるかも。


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