見出し画像

サッカーのルール見直しませんか?


意外にも日本はアジアカップで苦戦している。まさかの2位通過だが、韓国も2位通過となったのはさらに驚きだった。なぜ、そうなったのか?といった戦術やらそういうのは他のわかる方々にお任せする。しかし、長年サッカーを見てきている自分ではあるがそのスポーツルール自体に疑問を抱いてきている。ある意味サッカーに対しても冒涜だ!という人もいるとは思うが、少しでもわかる人がいてくれると嬉しい。


1 退場で数的不利は適切か?


退場になればその選手はもちろん、それに対する交代は認められずそこから1人欠けた状態で試合を続けなければならない。こうなると現象として、ワンサイドゲームとなり、攻守が完全に分かれてしまい、見応えに欠けてしまう。昨年鹿島はホームセレッソ戦でディエゴピトゥカが25分で退場となり、先制はしていたので逃げ切って勝ったのだが、残り75分を守備に専念するしかないのかと思うと気が遠くなった。このピトゥカの退場も守備の際に足を出したのが相手選手のふくらはぎにあたりそれがスパイク面だったため、危険なプレーと判断され、一発退場。実際、鹿島はその試合でうまく攻めに転じられるだけの術を持っていなかったから他の試合にも同じことが言えるとは言えない。だが、1人人数が減るなら、基本は不利になる。反則を犯した選手を試合に関わらせず、交代枠をそこで使わせるというだけで個人的には十分にペナルティだとは思うのだが…。

2  時計はなぜ止まらない?


なぜサッカーは時計を止めないのだろうか。そんな旧時代ではないのだから造作もないはずだ。ラグビーを見ていて、そのストレスレスさに感動したものだ。時間稼ぎでボールを回したり、敵陣コーナーフラッグ付近で動かなかったり(通称:かしまり) …。もちろん時間制のスポーツなのだから時間稼ぎは重要だと思う。実際アディショナルタイムの緊迫感は醍醐味だとも思う。ただ、これは慣れてない人からしたら退屈で意味がわからないし、現に自分もなぜこんな公平性に欠ける無駄なことをやっているのだろうと思う。アディショナルタイム内でファールやVARチェックがあればその分時間も伸びるが、それがどれくらい伸びたかは主審が判断しているので客観的に見ていつまで守れば良いのかわからない。その匙加減次第で追いついたり逆転したりしてしまっているようにも見えてしまう。(現に開催中のアジアカップのグループリーグでマレーシアはアディショナルタイム内に奇跡的に韓国に追いついて引き分けたが、韓国側のPKがあったとはいえ目安の12分はオーバーしておりそれが実際にどれだけ追加時間になったかは主審判断でしかない。)

3  延長は前後半必要か?


延長になれば、それなりに点が入るものだと期待するものだが、選手の疲労も目立ちなかなかボールが運べず、点が入らない試合が多く見受けられる。その延長の中で勝ち越したと思いきや、残りの時間で追いつかれてPKにもつれ込むというのはどうもそれは延長した意味があるのか?と結構思う。延長は先に決めた方が勝ちでいいと感じているので、Vゴール方式は復活していいと感じる1人だ。PKは運だけではないとは思うが、サッカーというフルコートで崩してゴールを奪うスポーツなのだから、そもそも違う競技になってしまっている気がする。そういった意味でもVゴールでいいと思うのだが、本場の欧州では不評だという。

4 交代に制限は必要か?


コロナ禍を通じて、3人から5人交代制になったのでこれは進歩したと思う。だが、交代枠を使い切った場合、負傷者が出ても交代できない。脳震盪の場合は認められるが、それ以外は認められないというのもなかなかおかしな話だなと思う。この制限があることで資金が潤沢で選手を多く保有するクラブが確実に有利とは言えない側面もあるとは思う。しかし、観客目線からしたら色々な選手を見たいと思うのは勝手だろうか。交代したらその選手はピッチに戻せないというだけで十分だと思う。また、交代すれば有利とは言えないのがサッカーの奥深いところで、結局はスタメンを張ってる選手を使わないと回らないことも多いので、自由にしても大しては差はない気もする。

5 ペナルティエリアの反則はPKか?


今1番感じている疑問点だ。サッカーは点が入りづらい。1点がものを言うスポーツなのに、PKを与えることで簡単に点が入ってしまう。また、絶対に意図的にしていないハンドなのにそれでPKとなり、失点してしまう。そして、その1点が普通のゴールと同じとカウントされ引き分けになったり、決勝点となったりする。鹿島も日本代表もPKによって勝って歴史に名を刻んできた側面はあるし、どのチームもそれはそうだと思う。PKで得点で勝ち越すと嬉しいのは嬉しいのだが、どうも手放しで喜べない気分にはなる。PKは1点、普通のゴールは2点とルールを変えたり、間接FKを採用する方が公平だなとは思う。

総括


サッカーの根本的なルールが気になってきたのは間違いなくVARの導入が大きい。これが介入することで、今までだと見逃されていた反則が客観視され、PKや退場となる機会が確実に増えているのだ。ただそうやってルールに則ることでそれってあまりにも実際は理不尽なんじゃないか?おかしくないか?ということが表面化されるようになってきたのだと思う。サッカーはどうも人気が以前ほどではないとか、Jリーグに新規サポーターは付きづらいとか、そういった話はもうずっと言われていることだが、根本的なハードに手をつけることでこうしたルールに抵抗感がある人に見てもらう機会は生まれるとは思う。また、初めて見た人にこれはおかしいだろと言わせないようなルール作りがリピーターを作る上では大事ではないだろうか。こうしたビデオ判定さえ、数年前でさえ無理じゃないかと言われてた中で実現された。また、3人しか交代できないと思われてたのが、5人交代が恒常的なルールとなった。こうした違和感が多少なりとも改善され、サッカーというスポーツ自体がさらに盛り上がってほしいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?