はじめてTableauを触る教職員向け  散布図について②

前回、「散布図について①」で散布図を作るところまで説明しました。
今回は、マークのタイプを塗りつぶし円に変えたり、傾向線を引いたりします。Tableauの操作方法について超基本から説明します。

現在、以下の状態となっています。ここまでの経過は、「散布図について①」を参照してください。

1.マークのタイプを塗りつぶし円に変える

①図のように「マーク」の下の逆三角形をクリックし、「円」を選択する。

②以下、マークが塗りつぶし円になった状態。

2.Tableauで傾向線を引く方法

①図のように、画面左上部「データ」の横の「アナリティクス」をクリックする。

②図のように、画面左部にある「傾向線」をクリックすると、「傾向線の追加」の表示が出る為、その「線形」のオレンジの枠の中に「傾向線」をドロップする。

③以下のような傾向線が引かれた状態になる。
この図から、数学1の成績と化学の成績に関係があることがわかり、
数学1の成績が良い生徒ほど化学の成績が良い傾向があることが読み取れる。

3.傾向線に関し注意すること

傾向線を引くことで、傾向を掴みやすくなりますが、注意点があります。
なんでもかんでも傾向線を引くことはお薦めできません。
傾向線を引いてよい目安は以下となります。(あくまで目安です)
・傾向線を引いてよい目安
①R2乗値が0.5や0.6程度より大きい
② p値が0に近い

 ①R2乗(アールじじょう)は、モデルとデータの関係をみたとき、このモデルはどの程度データを説明しているのかを表しています。0~1の値を取るもので、値が大きいほどデータはモデルで説明されているよいモデルであり、そのとき各マークは傾向線の近くに集まります。逆に0に近ければ、傾向線とは関係なく散らばります。

②p値のpはpossibilityのpで、有意確率と呼ばれます。p値が低ければ、この傾向線は偶然ではなく、同じ条件の他のデータで傾向線を出しても、似たような線が得られると考えることができます。値が小さいほうが良いわけは、その確率がとても低いということは、このモデルは偶然できたものではなく意味があるだろうと考えられるからです。

Tableauでは、傾向線にマウスカーソルを合わせると、R2乗値やp値が表示されます。①R2乗値が0.5や0.6程度より大きい② p値が0に近い に当てはまっているかを確認してみることをお勧めします。
図の傾向線は、①R2乗値が0.5や0.6程度より大きい② p値が0に近い
の2つを満たしていることがわかります。


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