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いまや常識?一般教養としてのデジタルリテラシーとは

今日ではデジタルに触れることなく日常生活を送ることができない、といっても過言ではないほど、デジタルを扱うことが当たり前の社会になっています。

そして、生まれた時からデジタルに囲まれて育った世代や、情報科目を学校で学んだ若い世代が社会に出てきています。この若い世代と共に生きていくために、時代の変化に対応するための戦略を立て、一般教養としてデジタルリテラシーを身につける必要があります。

そのためには、何をどこまで学べばよいか、今日は考えてみたいと思います。

デジタルリテラシーの必要性

デジタルリテラシーを身につけるということは、デジタルについて単に知っているだけではなく、使える能力があるということです。 ではなぜ、今デジタルリテラシーが求められているのでしょうか?

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、多くの人々の働き方が変わりました。テレワークを導入している場合、自宅でもオフィスと同じようにデジタルツールを使えるように環境を整える必要があります。

業務で使用するツールの設定やトラブルがあったときの対応も自分自身で行わなければなりません。トラブルの原因がわからないと修復もできない上、他の人への説明もできず助けを得ることも難しくなります。また、情報漏えいの防止などのセキュリティ面の対策も必須です。 意識せずに個人情報や秘匿性の高い情報を公開してしまうこともあり得ます。流出した情報を完全に消し去ることは困難です。

このようにさまざまな場面で不便が生じてしまうため、いまやデジタルリテラシーは必須と言えるのです。

Society5.0 に向けて変化する社会

Society5.0と呼ばれる新たな時代は、AIによって必要な情報が適切に提供されたり、IoTで人とモノがつながり、新たな価値が生まれたりするなど、社会や私たちの生活がさらに大きく変わると考えられています。

2022年から、大きく変化するこの時代を生きていくための資質や能力を育むことを目指し、高校での授業に「情報」科目が必須で組み込まれました。この科目は情報の見方や考え方を重視するとともに、問題の発見や解決に向けてどのように情報を活用するのかということを養う内容になっています。

「情報」が必修の高校生が巣立つと本格的なデジタル社会の到来に

高校での授業に、情報科目が組み込まれるとともに、2025年度から大学入学共通テストで「情報」科目が加わりました。今後は「学校で履修する科目で皆が当たり前に持っている知識」という認識になることが予測されます。

情報科目を学んだ生徒たちが社会に出てくるということは、情報に対してこれまでとは異なる常識や深い知識を持った者が現れるということです。そのような若者と共に働く者として、遅れを取らない知識を身につけておくことが必須になってきます。

ただし、今の自分にどの要素を取り入れていくのかは、自分自身のスキルや興味、仕事の目指す方向性によって決まります。

「情報」の授業内容から、必要とされる素養を考える

次に高校での情報科目についてもう少し詳しく見ていきましょう。

高校で行われている情報科目は情報Ⅰと情報Ⅱに分かれており、情報Ⅰを必修科目とされています。まずは高校の情報科目で学ぶことは習得して当然と考えることをおすすめします。

出典:(2)「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の項目の対応関係 【高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)】

情報Ⅰ・Ⅱともに項目(1)で情報社会との関わりや情報技術を問題の発見・解決に活用する有用性について学びます。情報に関するベースの知識として、その後に続く内容の導入として位置づけられています。

それを踏まえ、項目(2)以降は情報技術や問題解決の手法を理解し、情報技術の活用・評価・改善ができるような内容になっています。その上でプログラミングやデータ活用など、より情報を使いこなすことを学習します。

既に社会に出ている私たちは、プログラミング技術の習得までは必要ないかもしれませんが、情報科目の主な目的である「情報社会に主体的に参画する」ところを目標とすればよいのではないかと考えます。

どこでデジタル素養を学ぶか

今後は、会社ではもちろん、それ以外の場所でもより深くデジタルが意識されるようになっていくことでしょう。例えばスマートフォンのアプリやサブスクのサービス、ネット通販など日常生活でITやデジタルを利用することはさらに増えることが予測されます。

進化していくデジタル社会で生きていくには、生涯教育としてデジタル素養を学び続けることが欠かせないことになるでしょう。

IT・情報・デジタル・データなどが学べる場所としては、以下のようなところがあります。
・大学の公開講座
・市民講座
・オンラインセミナー
・専門学校
・放送大学

探せばあなたにぴったりな学ぶ場があるはずです。デジタルリテラシーを身につけるために、まずは身近なところから始めてみてください。

まとめ

データエージェンシーではデジタル化のサポートやデジタル人材育成の支援を行っており「教育の機会と場」を提供しています。デジタルリテラシーの習得に悩んでいる方もお気軽にご相談ください。

https://www.dataagency.co.jp/#contact


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