データが息苦しい組織に風を吹き込む
大企業の方々に提案をするときに、たまに、いや、よく耳にする言葉があります
「それはXXXという部署がやるから、XXXに聞いてください」
「あの部署は何をやらせても遅い」
「あちらの状況はいかがですか?」
役割や求められていることを実施するというのが基本原則であることは重々承知です
なぜなら、私も日本企業の縦割り文化の中で約6年間、苦しみながら過ごしてきたからです
組織と組織の溝に落ちる、ビジネス課題やチャンスはだれが拾うのでしょうか?
そんな大企業に必要なのは、人と人のコミュニケーションよりも、まずはデータを共有および活用し、息苦しい組織に風を吹き込むことだと、今とても実感しています
私が体験した、Tableau を全社で導入、活用する企業に入社したときの衝撃をお届けしたいと思います
データが本当にオープンにされている!!!
「そんなものまで公表しちゃうの!?」
「お客様情報が見やすい!」
「え、もうExcelで集計しなくていいの!!?」
今まで勤務してきた企業では「情報を持っているものが強い」という性質がありました
施策検討するために必要な情報は一生懸命自分が何時間もかけて探して、見つけて、加工して、作り上げる
そもそも、情報がマスキングされており、正しい判断をするための情報をもらえないこともありました
Tableau 活用が進む会社では必要な情報はダッシュボード化されており、誰でも気軽に検索ができるようになっています
そして、ビジネス施策もデータの探索や加工に時間をとられることなく、検討できます
みんなが同じデータで、同じダッシュボードを、自分のデータとしてフィルタリングをして確認しています
そうすることで、自分が出来ていないこと、出来ていることを明確に理解することができます
こんな大人数いるSlackに質問投げていいの!!?
データがオープンにされているという環境は、人と人を繋ぐことだとも思うのがこちらの出来事です
分からないことがあったらこちらに問い合わせしてねというチャネルが種別ごとにいくつかありました
私も入社したてのときは分からないことが多かったので、恐る恐る質問していましたが、必ずと言っていいほど社内のだれか(お話ししたこともない、顔も知らない方)が返信をくれました
その助けてくれただれかを私も助けたくて、自分のスキルや知識で回答できることは回答するようにしています
そして、このような良い循環が私だけでなく、会社全体でまわっているのです
オープンデータ、オープンマインドは心理的安全性を高める!!!
データがないとできないことが仕事では多くあると思います
データを隠されてしまったり、手の届かない状態だと組織への帰属意識であったり、モチベーションに影響することもあるでしょう(n=1, 私)
一方、データ開示が多い状態だと、帰属意識や仲間意識が高まり、よりよいパフォーマンスを発揮しようと思います(n=1, 私)
データを用いて議論することで、声の大きい人だけがフォーカスされるという状況を回避することができるため、心理的安全性が高まり、日頃あまり発言ができていない方も発言しやすくなります
データの共有や利活用は今までの組織や文化を変化させ、より働きやすい環境へ進化させることが可能だと、心から信じています
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